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合気道鉄心会 [あいきどうてっしんかい]

 故鍋田開智師範が開かれた流派です。現代の風潮を嘆き、光輪洞合気道から独立されました。自分が、静岡大学合気道部を通して学び、根底になっている合気道です。井田清先生のご指導のもと、静岡大学合気道部で受け継がれています。

 余談にはなりますが、鉄心会の名前は、陸軍特別攻撃隊鉄心隊に由来します。少年時代の先生は、戦時中そのような中に身を置かれていました。鉄は金を失うではなく、金に矢なんだけどなあと、ぶっきらぼうに言っておられたのが印象的です。深き心は自分には到底分からないにせよ、加藤隼戦闘隊を先生とよく歌った楽しい日々を思い出します。

 先生は、自分が大学院1年生になったばかりのときに病に倒れられました。その病院で「やっちまった。かならず治すから、それまでは誰にも言わないでくれ。」と途切れ途切れに呟かれました。自分にとって大学に残った目的の半分が吹っ飛んだように思えました。そう思った自分は、全く身勝手でした。しかし、永いリハビリの中であるにもかかわらず、自分が社会人になってからは、押しかけていった先生の自宅にて、逆に吹っ切れたように御指導頂きました。居間の片隅で繰り返された練習は、滑稽な風景でありました。大変にありがたく感謝すると同時に、自分達はいろんな意味で悪党だと知りながら、先生に甘えていたと反省します。

 先生からは、「円転無窮の体捌きこそ、目指す合気道であり、手解きがけは、合気の妙であり、これをまず練習すべし」と、最後に文面にて教わりました。自分たちの静岡大学合気道部20期、次の21期は、先生がまだご健康であったころの、そのずっしりした腕を掴んだときの軽さ、技をかけられたときの相対感を知る最後の世代だと思います。思い返せば、その腕を掴んだときから、自分の合気道が始まったと思います。これを磨き伝えずしてどうすると心に念じます。

 『鉄心』とは、鉄のように堅固な精神を意味します。『鉄は熱いうちに打て』という諺にもあるように、鉄は、刀しかり、金槌しかり、自由自在であり、強さの象徴でもあります。そして『磨かぬ鉄は錆びる』という戒めも。そのように込められた思いが伝わってきます。

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