ガレコレ [Garage Collection]
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十畳合気道場✋ 21.流
流派

 流派を意識しなくても、合気道というものを学びたくて道場に通えば、その道場がもつ流派を引き継いでしまいます。その流派でしか学べない素晴らしいこともありますし、負の遺産もあります。流派内で、負の遺産を処理できればよいのですが、得てして分派の原因になります。

 術的に、精神的に譲れないものが出てくるのは、誰しにも起こることです。『石の上にも三年』と言いますが、希望と辛抱を説いたものであるならば、譲れないものを押さえ込むのではなく、真偽を確かめる場として捉えたいものです。温たまった石を立つその日のために、本当に譲れないものを忘れずに、心にとどめておくことが大切です。

 当道場は、『守破離』の修行段階で言えば、『破』と認識して、流派や合気道に拘らず、かなり自由に探究を進めています。今ある材料だけでは明らかに足りないのですが、多すぎるというのも実感です。自分の仕事・生活スタイルを省みても分かるように、溜め込んでみては、しょっちゅう模様替えを楽しみ、溜め込みすぎてゴミに埋もれ、大掃除を迎えるといった繰り返しです。言わば、これが自分の流儀なのかもしれません。

 大人数で良いことは、「賑やかである」「いろんなタイプの人と試せる」「複数人での稽古に取り組める」などが挙げられます。これらのメリットを活かす練習方法を確立するとともに、少人数で行う時間を取る必要もあると考えています。ローテーションで行う一対一の稽古は、昔から行われている練習方法ですが、一考すべきです。

 初心者だからといって、十把一絡げで教えるのはどうかと思っています。人気ラーメン店で大行列を待ってでも食べるのと同じで、昔ならばふるいに掛けるということでしょうが、ふるいに掛けるつもりもないのに行うのは、単に大量生産時代の弊害だと思います。

 ダラダラとやってはいけませんが、いいところで次のことに移ってしまうのは、勿体無い話です。教える方、教えられる方のどちらからの脱線も、『ひょうたんから駒』です。脳科学でいえば、シナプスが形成されかかっているのです。武道に『臨機応変』が求められるならば、積み重ねと称して画一した習練を繰り返していては、不十分ということです。先生の「百万回やっても同じ」と苦笑される姿が思い返されます。

 『一子相伝』という考えはありませんが、合気道の交流も儘ならぬ僻地であることが、かえって少数精鋭でじっくり取り組める環境を生み出しているならば、まったくの皮肉です。自分自身も、これ程までに真剣に取り組めるとは想定していなかったのですが、充実した日々を過ごさせて貰っています。いつの日か『青は藍より出でて藍より青し』と言われるようになってこそ、故先生に顔向けができるというものです。

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