ガレコレ [Garage Collection]
すり鉢面のガイドライン
『剣の素振り』を例に挙げます。振り出した刀で、移動する相手を斬るにはどうしたらよいでしょう。体で追いかけず、刀で追うという、一つの答えに辿り着いています。体で追いかければ、剣の勢いが半減し、軌跡も定まらず、無防備な体を曝してしまいます。振り切って、次の太刀に繋げるのも、その前に斬られていそうです。
狙った点に剣が吸い寄せられる、軌跡を剣に追わせるなども、間違いではありませんが、どうもしっくりきません。そこで、狙った点から両脇に45度ずつ広がる面をイメージして、これらを『ガイドライン』とします。剣がぶれても、ガイドラインに当たって、狙った点に導かれます。思いっきり振れますし、相手の動きに追随もできます。
刀で追いかけては、軽い手打ちにならないか心配です。しかし、相手に向かってガイドラインに曲げをもたせると、剣はこれに沿って、相手に向かっていきます。レース場で、すり鉢状のコーナーを、駆け抜けるようなものです。
by Network Communication Note