ガレコレ [Garage Collection]
仮想剣
当初は、自分の手刀の延長として、剣を持っているイメージとして『仮想剣』という言葉を使っていました。このイメージを用いていく内に、相手にも仮想剣を持たせてみようと思い付きました。このアイデアは、的を得て、飛躍的に技を成長させてくれました。
相手に剣を持たせるという逆転の発想は、手刀には、強い手刀、弱い手刀、手刀になっていない腕の三種類があることも、気づかさせてくれました。相手の仮想剣は、もちろん弱い手刀の延長です。
剣の弱点に力を加えると、相手が崩れます。剣取りでは、柄に手刀を差し入れますが、真の力点は、手刀が触れている柄にあらず、剣の弱点にあります。
相手が徒手の場合でも、わざわざ弱い手刀に繋がっている剣を持たせて、この剣の弱点に働きかけます。真の力点は、自分の手刀が触れている点ではなく、空中にあり、その指標となるものが仮想剣なのです。
by Network Communication Note