ガレコレ [Garage Collection]
摺り足
こする音が鳴るのは『ずり足』、足先の部分が単に足ひれになっているのは『べた足』。摺りとありますが摺るのではなく、地球にそっと触れたり、撫でたりします。ちょうど、逆立ちして、足の裏で超巨大な玉を扱っているようなものです。
通常の歩き方では、親指で踏み切り、踵から着地します。摺り足は、指を使わないことから始めます。指を使うのは、基本が出来てからです。
拇指球と小指球と踵点の『足裏三点』で立ちます。まずは、この3点を同時に着く離すことに慣れましょう。慣れてきたら、若干、踵点が遅く着き、早く離します。足先はクッションであり、踵点が『竹馬』です。すばやい動きが可能なのは、竹馬で動いているからです。
足裏が着くときに、『足の意識ベクトル』が発動し、薬指の方向に滑ることができます。滑ったあとの足先の向きは、基本的に同じです。足を捻ったり、止めたりしません。静止からでも可能ですが、動きの中で繰り出されると、相手が受ける不思議が大きくなります。
腰骨が『機関車』の車輪で、足腰が一体となります。これでずり足にならないだけでなく、のちに空中での捌きに繋がります。全体的には、忍者走りを連想させるでしょう。
『濡れた半紙を破らず』の極意通り、蹴らず、捻らず、踏ん張らず、丁寧に行います。
by Network Communication Note