ガレコレ [Garage Collection]
暗示力
目隠しされて、タバコの火を押し付けるぞと言われて、火の付いていないタバコを押し付けられても、肌が身構えて火傷のようになるそうです。目隠しされて、手首の動脈を切るぞと言って、手首を切ったように力を加え、血が滴るように水滴を手首からこぼしただけで、死に至らしめたという人体実験もあります。当人の思い込みだけで、傷つけたり、殺したりできるということです。
一つの錯覚には大して力がありませんが、錯覚の上に錯覚を重ねていくと、非常に強力な『暗示力』が生まれると考えています。『揺るぎない仮定』は、例え真実でなくても、否定することができなくなります。技には、こういった要素が必要です。
日本は、敗戦に伴い、絶対に戦争を起こさないと強く願いました。日本は、永久に平和であれと自らを暗示に掛けました。今、この暗示が解かれようとしています。なまじっか経済力を付けて、日本は豊かな国という錯覚を産み落としました。戦後復興には、様々な要素が必要でしたが、最も大切であったものが、思慮の浅い政治によって書き換えられようとしています。力が必要というのであれば、祈り、願いから生まれる暗示力こそ、最強の力であることに気づくべきです。
by Network Communication Note