ガレコレ [Garage Collection]
向上心
当道場において、最も拘っていることです。どうして、合気道を続けられないのかという問いに、方向性を示す答えとも考えています。身に付けたいが、何をやっていいのか見えてこない。このまま続けても、身に付きそうにない。合気道に限ったことではないはずです。
『男子三日会わざれば刮目して見よ』から連想できるように、さっきの自分と今の自分の差を感じる習練が重要だと思います。毎回、多くのことをノルマのようにこなすのは、牢獄に入れられているようなものです。
習練内容は、長期的な地ならしと短期的な階段の両輪で、バランスよく進める必要があります。地ならしは、砂上の楼閣にならないことが、第一です。世の中すべて仮定の上に成り立っているのですが、せめて『揺ぎ無い仮定』と思えるまで地ならししましょう。階段を坂としてしまうと、どれだけ登ったか実感できず、先のこととの区別が付かず、転げ落ちるというイメージが付きまといます。やはり、ステップアップで行きましょう。
1つ分かったところで変わらんと思うなかれ。1つ扉を開ければ、その部屋のいろんなものが見え、奥に通じる次の扉も見えるようになるでしょう。大部屋、小部屋、中にはリハビリ室など特殊な部屋もあるでしょう。
当道場では、毎回この扉を開けてみようと試みています。鍵はあるのですが、うまく回りません。ちょっとしたコツがいるようです。ヒントや道具を探しに、開いている場所を家捜しに行って、脱線することもしばしばです。歩みと流しが、地ならしといったところです。
習練によって知り得た要素も役立ちますが、『成長が実感できて、向上心を刺激し続けてくれる』ことが、人生にとって、きっと大きいと思います。
by Network Communication Note