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十畳合気道場✋＞ 伝＞ 6.心＞ 心臓＞

　体重計に乗ったときに、どんなポーズを取っても、針はその人の重さを示します。足の裏を通じて、地面に掛かる重さは同じということです。

　面白いことに、心臓を地球の中心に繋げるように立ってみると、体重が重くなったと感じたり、さらに体の中に芯があると感じたりします。日常では、椅子に座ったり、寝そべったり、絶えず動いてたりするので、この瞬間は言わば特別です。座禅よりも、むしろ直立の方が、境地を見い出せるのではと考えたりもします。地球を感じる、初めの姿勢です。

　腕力のない者にとって、地球が心強い味方であり、自分の足の裏で持っている最強の武器とイメージします。逆立ちして戦うと考えてみると、面白いでしょう。

　地球というこんなに重いものを軽々と持ち、相手にコチュンと当てるのです。正確無比に絶対的なる攻撃です。まあ、相手を地球から一旦引き剥がして、無重力状態にするのが難しいところです。