ガレコレ [Garage Collection]
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十畳合気道場✋ 4.半
半分

 三段跳びは、三歩をすべて全力で飛んでいる訳ではありません。最後の三歩目に、全力を出し切るために、二歩目はあえて流します。

 どの武術でも、相手の攻撃を全力で払ってから、全力で攻撃するということはしません。軽くあしらい、すかさず攻撃する『攻防一体』を身に付けようと、習練しているはずです。

 合気道でも同じことで、相手の攻撃を全力で払ってしまえば、せっかく接したのが台無しになり、全力で技を掛ければ、途中で感づかれて、離れたり抵抗されたりします。

 「全力を尽くす」とは響きはいいのですが、全力で臨めば勝利から遠ざかっていきます。圧倒的な力で押しつぶすならいざ知らず、それでも外せばカウンターを食らう羽目になることもあります。

 『半分』で、技を掛けていきます。半分とは50%のことではなく『丁度良い程度』と定義しました。『過ぎたるは及ばざるが如し』ということです。自分の力を出すのも半分、相手の力を削ぐのも半分、手解きも半分です。要所要所をタイミング良く、半分ずつ攻め繋げていく『微力結集』は、山をも崩します。一発で決めるのではなく、『二段階』、しかもその積み重ねで技となっていくのです。

 故先生から「・・・『手解き掛け』は合気の妙であり、これをまず練習すべし」と、最後に文面にて教わりました。完全に手解きしては、合気道にならないということです。半分の気づきに繋がった感慨深い言葉です。

 人それぞれの価値観でしょうが、生活も半分で繋げていく、半分の人に支持してもらえることが、充実した人生と言えるのではないでしょうか。

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