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★輪の術(手解き掛け)

 持ち手で、掴んだ手を離したくても離れないという不思議な現象があります。この状態にならないと、引っ張ったり、押したりして、合気道の技になりません。この現象は、流派によって様々に呼ばれています。故先生は『手解き掛け』として、これを習練しなさいと、最後の文面にて述べられており、手刀の妙として研究していかなければなりません。

 『手解き』だけでは不十分なのです。では、半分だけ手解きして技を続ければ良いのかというと、それでは結局解けて、相手との繋がりが解かれてしまいます。相手に十分に持たせず、それでいて繋がっていなければならないのです。

 そこで、半分の手解きのあと、相手にもう一度掴ませます。しかし、相手の人差し指が絡む『弱い手刀』になるようにして、同じようには持たせません。こうした戻りでは『レの字』を使います。入射角と反射角が異なり、かつ、その一方を垂直にします。力の減衰分は、相手の反射や反応で十分に補えます。

 [5]手刀のつくり → [1]一指(親指) → [4]四指 → [0]輪(親指と人差し指) → 攻める

 [5]~[1]では、『手刀の解放』を行いながら、一指を攻めます。手刀をつくったままで、一指を攻めては、強すぎていけません。手刀の解放は、萎みではなく、蕾みに戻るという感覚ですが、逆再生ではありません。四指では、相手の人差し指に絡みを求めます。[1]の終わりで、すでに[4]が始まっており、特によく重なっています。[0]輪は平面をもたらし、これを立体的に動かすことで、『手刀の反し』が成立します。輪が出来る前に、焦って攻めてはいけません。このように、手順で重ねてはいけないところもあります。

 持ち手以外では、この輪を出現させて行います。十分に、持ち手で習練を積まないとできません。

 実際には、この動作は一瞬で行うので、理屈が分かっているだけでは、技が掛かるはずもありません。陰の奥義にすべき術ですが、そう簡単に身に付くものでもなく、流派によっては公開し出したところもあります。自分は、この流れに賛成で、手解き掛けを正しく習練せずして、合気道は成り立ちません。

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