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　相手の背後霊への攻撃は、力が滞りません。実体への直接攻撃では、足りなかったり、避けられたり、弾かれたりしやすいものです。実体は、背後霊への攻撃の通過点にあります。相手の背後霊に、触れたり抱いたりして、実体が浮き立ちます。

　白波と呼んでいる特殊な軌跡で、攻撃します。相手が目を瞑っていると効果が半減することから、視覚的な心理攻撃であることも理解できます。厳密という程の軌跡ではないのですが、針の穴に糸を通したときのような清々しい気分が伴うでしょう。

　小さく構えて、大きく見せます。剣を大上段に構える場合はさておき、武術における理想の構えでしょう。

　内なる気では、等身大の力しか表現できません。しかし、外なる気をイメージすれば、二周り、三周り大きな味方を得ることができます。自分の背後霊が、後押ししたり、誘導してくれます。実の力は小さくても、しっかりとした柔らかい力が出せるでしょう。