2023年3月8日(水)
[1131] 公開練習19時~@ガレコレ店舗 #■合気道 先週に引き続き、『片手持ち』で、手刀の使い方を練習しました。
合気道を学ぶ者ならば、手刀の研究は、避けて通れません。やり方を教わっても、感覚が伴わなければ、ほとんど意味はありません。
手刀を日本刀や帯としてイメージしますが、単に1本とせず、上下に分けます。<分割>は、当道場の基本的な考え方の一つです。本質は『半分』なのです。
手刀の反しは、腕の中心軸による回転ではありません。
技に、手解きの要素を意識します。
【手解き】
・相手の親指を相手側から一本ずつ剥がす。
・相手の掴みを、親指と人差し指の輪に変えて、力を弱くする。
・相手の人差し指側面に、手刀の前腕を乗せて、梃子の支点にする。中指、薬指、小指は剥がれる。人差し指まで離してしまい、四指の繋がりを全て断ち切ってしまうのは、次の段階の練習に繋がらない。
【片手持ち 表技 一教押し倒し】
・<流し>では、3つの<蒲鉾の軌跡>を大きく描いて、練習する。相手の手の平に空間ができる。理解できたら、実戦として、小さな軌跡で行ってみる。
・第1の蒲鉾の軌跡(上に凸)の最初にて、人差し指と中指の二指で相手の前腕の上に出て、相手外側に膨らむ。
・第1の蒲鉾の軌跡の最後にて、人差し指と中指の二指で相手の前腕に乗り、相手逆外側に膨らむ。
・第2の蒲鉾の軌跡(下に凸)の最初にて、薬指と小指の二指で手刀を立てて掻く。人差し指と中指の二指は、相手の前腕を撫でる。四指で掻くと、引っかかってしまう。
・第3の蒲鉾の軌跡(上に凸)の最初にて、人差し指と中指の二指で上げる。四指で上げると、絡み過ぎて重い。
・第3の蒲鉾の軌跡の最後にて、人差し指と中指の二指で。相手の腕で<目隠し>となっている。
・<流し><目隠し>のあと、<涙拭き><飛び込み><つっかい棒外し>にて、手刀をどう捌き、相手の体がどうなれば良いか考えて欲しい。次回、詳細に行う予定。
・<への字開き>の際には、相手の親指を地に向けて、相手の橈骨に人差し指と中指のニ指を掛けて、相手の手首を釣る。握ったり、四指を掛けては、相手の起き上がりを助けてしまう。
【剣の素振り】
・剣を峰と刃の上下に分けて扱う。峰で上げ、刃で下げる。
・手刀も同じ。橈骨側で上げ、尺骨側で下げる。
・剣先三寸にて、相手の鼻を斬る。剣が直接当たらなくても、真空が斬る。
【片手持ち 表技 呼吸投げ】
・持たせた手刀を橈骨側で上げ、向きを変えて(転体)相手の前腕を越えて、手刀を尺骨側で下ろす。
・第六指を相手の前腕に埋め込むイメージ。
・下ろし始めは、薬指指と小指の間を空けて、このニ指で捌く。下ろし終わりは、指間が詰まり、蕾の手刀に変化する。
P.S. 自分は「つっかえ棒」と呼びますが、一般的な「つっかい棒」に変更します。『突支棒』と漢字で書くと意味が分かりますね。また、「用心棒」の由来とは知りませんでした。
つまり、<つっかい棒外し>は、一旦は相手の腕で相手の体を支えて、その支えを効かなくすることで、相手の体を崩します。
相手の腕をぶらぶらさせるだけでは、相手を呼び込む危険があります。