2022年11月11日(金)
練習方法の練り直し #■合気道 今年からの新入生で試していた練習方法や、合気道部先輩方との最近のやり取りで気づいたことを元に、公開練習における練習方法を練り直しました。
【公開練習の内容】
[前半]
・歩み
・流し
・技
[後半]
・技
・掛かり稽古(月終わりの練習日)
[必要に応じて]
・基礎
・受身
・手首のストレッチ
・手刀
・術
・基本
・体捌き
・相対体捌き
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【1. 歩み】
毎回、最初に行います。準備運動を兼ねています。
・心臓を意識して行います。
・足裏の使い方が重要です。
・小又小又中又の三歩一組で、相手に働きかけます。技の練習において、お互いに詰め寄って接触することを想定しています。
【2. 流し】
毎回、歩みの次に行います。
・接触する際の攻防一体の練習です。
・相手を崩すというより、相手を取り込みます。相手と自分を微重力空間にいざないます。
・片手持ち/突き、表技/裏技。
・正面打ちは、剣取り/返し技を学ぶ段階に達するのを見計らって始めます。
【3. 技】
毎回、行います。
・最初から、口伝もまじえて、合気道を感じられるレベルで練習しています。
・練習する技は十六形で、表技/裏技、バリエーションがあります。
・型といった概念ではなく、手順と効果を学びます。手順を細かく分けているのは、効果と結び付けているからです。
・運足は、体を動かした結果と考えた方が良いようです。だいぶバタバタしているなあと感じたとき、アドバイスしていきます。
・片手持ち/突きで、練習しています。両手取り/正面打ち/前襟取り/後ろ襟取りは、必要に応じて教えます。
○導入技五形
多人数取りの経験から、反射的に出しやすい5つの技に絞りました。
・呼吸投げ
・入身投げ
・回転投げ
・隅落とし
・背面落とし
○変化技六形
導入技が十分に掛からなかった場合、変化技に繋げます。将来的には、導入技と変化技の区別は無くなります。
・一教押し倒し
・三教小手捻り
・五教手首極め
・六教脇固め
・小手返し
○追加技五形
二教小手回しは手首を痛めやすく、四方投げは危険技なので、どちらも合気道において代表的な基本技ですが、習熟度が進んでから練習することとします。
なお、リストに無い技は、公開練習では行いません。
・二教小手回し
・四方投げ
・裾払い
・腰投げ
・天地投げ
・十字投げ
【4. 掛かり稽古】
月終わりの練習日に行います。
掛かり稽古以上の練習をしなければ、武道の稽古とは言えません。今後、掛かり稽古の意図ややり方を確立していきます。
・相手が攻撃を仕掛ける直前で、掛ける技を閃きます。掛ける技を決めて待つのではありません。
・技単体だけでなく、すかし・繋ぎ・追い討ちも取り入れます。
※コロナ禍で、練習場所を自宅にしている為、どうしても掛かり稽古もどきになってしまいます。現在、体育館の使用はできるのですが、来年春からが妥当と考えています。
【5. 基礎】
○受身
適時練習していきます。
最初に受身をしっかり教えてしまうと、無意識的に逃げることも覚えてしまい、技の練習にならなくなります。ゆっくり技を掛ける練習では、技の受け手が崩れを耐えることも重要です。
・後ろ受身
・前受身
・回転受身
・前宙受身(小手返しなど)
・捨て受け
○手首のストレッチ
入門した最初に教えます。
当道場では、合気道を関節技としては教えていませんが、手首関節を鍛えておく必要があります。
同時に、関節を極める原理も身に付けます。相手の指を重ねます。手首関節の極めを、心臓の左右片表面に届かせます。
・二教小手回し
・三教小手捻り
・五教手首極め
・小手返し
・一の字
○手刀
入門した最初に教えます。
忘れた頃に、またやります。
・手刀のつくり
・合気押し
・合気上げ(呼吸力の鍛錬ではない)
・天地掛け
・しの字掛け
・のの字掛け
・波返し
【6. 術】
下記の2つは、物理的崩しの原点であり、入門した最初に教えます。見学者が来た場合、試しに新人に教えさせています。
・剣の弱点
・おひけえなすって
術は『基準』と考えています。難解な合気道を理解しやすいように、多くの術をつくりました。
【7. 基本】
当道場で、再三言っています。
・相手がどう感じているかを感じる。
・半分(50%の意ではない。)
・斜(45°の意ではない。)
・触れ
・返し(力学的な反射ではない。)
・反し(回転ではない。)
・重力(自由落下や微重力)
・騙し
【8. 腰回し】
腰回しは基本なのですが、別格扱いしています。
自分は常に使うようにしていますが、まだまだです。勘違いして伝わると考えて、ほとんど言わないようにしています。
臍下丹田を回す、二軸の切り替えとだけ伝えています。遠心力ではなく、自分を消す騙しと考えています。
【9. 体捌き(単独動作)、相対体捌き】
重要なのですが、時間の都合で割愛しています。
体捌きと相対体捌きは、技の練習がある程度進んでから学ぶ方が、勘違いも少なく、合気道への関心も薄れないと考えています。
○体捌き
・転体
・後ろ捌き
・入身捌き
・小手斬り
・磯返し
○相対体捌き
型、名称ともに検討中。