2022年7月14日(木)
[1096] 公開練習19時~@ガレコレ店舗 #■合気道 『歩み』では、間合いを意識して『影踏み』を入れてみます。3歩1組、小股小股中股で行います。中股で、相手が感じる間合いの境界線を踏むイメージです。相手の攻撃を待つ間に、後ろ足が自然に引き寄せられ、小股になり、次の一歩に繋げます。
本日は『蒲鉾の軌跡』を身に付けます。外人さんには『マッシュルームの軌跡』と呼んでいます。
手刀の移動は直線ではなく膨らみをもたせ、開始と終了において前後左右上下に戻す糊代があります。手刀で重要な部位は、手の甲・前腕の外側で、日本刀でいう鎬[しのぎ]です。
【表技 片手持ち 蒲鉾の軌跡】
相手の体の前を、蒲鉾の軌跡で、手刀を通過させます。
最初は手刀が移動する方向とは逆に少し膨らみ、最後は少し戻ります。手の平で軌跡を撫でるのでは無く、手の甲で軌跡を描きます。手刀の高さを有利な高さにまで上げ、相手を浮かせます。転体して、相手を『おひけえなすって』の姿勢に繋げます。
本日練習した技は、学生時代は『合気投げ』と呼んでいましたが、技の体系を見直して、入身投げのバリエーションに変更しました。以前に練習した『突き 裏技 側面入身投げ』とは、反対の側面になります。
【片手持ち 表技 側面入身投げ】
3種類の蒲鉾の軌跡を、分かりやすく練習できる技です。
①上に凸、手の甲は外から内
・・・
←←←
↙︎・ ↖︎・
↓・ ↑・
※ ↗︎・
②下に凸、手の甲は外から内
※
* ↘︎・
↑・ ↓・
↖︎・ ↙︎・
←←←
・・・
③上に凸、手の甲は内から外
→→→
↗︎・・・・・↘︎
* ↓・
↙︎・
上記の後、肘が相手の首の前の空間に吸い込まれます。
手刀の手先が開きっぱなし/閉じっぱなしでも技は掛かりますが、手刀の手先の開閉を使ってみて下さい。花になぞらえて、蕾む/咲く/萎むと表現したりします。
例えば、ピアノで、鍵盤だけでも奏でられますが、(足)ペダルを使うと味わいある音色になります。
合気道では、手刀次第で、不可能と思えることも可能になります。開きっぱなしでは引っかかり、閉じっぱなしではすり抜けられません。手刀の手先は、極で開き、移動で閉じるのが目安です。
相手に片手首を掴ませた瞬間、手先が開きます。水風船の真ん中を握ったときに、風船の端が膨らむイメージです。すぐに力が抜けて、手先を閉じて蒲鉾の軌跡を移動します。終わりの膨らみで、再び開き始めますが、完全には開きません。手先を閉じながら、転体します。転体が完了する瞬間に、手先は軽く開き、手刀に相手が乗っています。