2020年5月19日(火)
円の捌き #■合気道 武術では、しばしば円の動きを力説されます。自分も『円の体捌き』『円転無窮』として、合気道を学んできました。しかし、「円」という表現は、勘違いを引き起こすことが多々あります。
①曲線だけでなく、直線も大切です。曲線の捌きでは、遅れをとります。巨大な円をイメージすることで、直線も自然に丸みを帯びます。
②円は1つではなく、大小組み合わせて、同時に使います。
③グルッと一周してはいけません。円の一部である円弧です。
④美しい正円ではなく、どちらかと言うと楕円が相応しく、正確には放物線由来の曲線です。
⑤一方向の回転により、遠心力で振り回すのではありません。波が返すように、極で逆回転になり、方向をずらして崩します。極では、垂直に入り、斜めに出ていくので『レ点の返し』と独自に呼んでいます。
「円」は短く強い言葉です。円を否定するのではなく、言葉に囚われてはいけけないということです。柔軟に取り組まないと、無意味な捌きで練習することになります。