2020年3月30日(月)
[技]四方投げ #■合気道 四方投げには、大きく分けて『背面落とし』と『肩越し投げ』の2種類の方法があります。
背面落としは、非常に恐ろしい技で、手加減無しでは相手は後頭部を地に強打して死に至ります。練習では、手加減が必須です。実戦でも、殺す必要が無い場合は、『小手返し』に留めておくべきです。
『四方投げ』は、相手の片腕をコの字に極めます。どうしても極めることを優先してしまい、技の前半での極めが邪魔して、力技になる傾向があります。練習では掛かってもらえても、実戦では絶対に倒せません。
×相手の手前でコの字に極まる。
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×相手の側面でコの字に極まる。
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┃┘
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○相手の背面でコの字に極まる。
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表技裏技関係なく、相手の腕を相手の心臓のラインに押っ付けてから、その押っ付けを開放するようにして外側斜め前方に浮かせます。これにより、相手の腕と同じ側の足が不用意に運ばれて、相手の体は残りつつも少し前進して、相手の背面が空きます。入身の位置である相手の背面空間が少し近くなることが重要なのです。
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空・/
人
相手が右手による攻撃の場合、相手の右足踵の後ろを自分の右足側面が取るように転体して、自分の左足を揃える程度に進ませて相手の重心を相手の左足に掛けさせて、同時に相手の右腕を巻いてコの字に極めます。相手の右腕の外側上部1/4軸を地に触れさせるようにして落とします。
<相手側面から>
自分 相手
●┐
■┃
■┃
│││╲
│││ ╲同足が進み浮く
<相手正面から>
自分 相手
▶│◎
┃ □
┃ □
│
││
│
┘│逆足に重心
投げや落としで重要なことは、捻らず押すことです。捻ったり引っ張ったりした方が投げた感触があるので、正しいように思えます。しかし、例えば、一旦傾いた冷蔵庫を捻って倒せますか?捻れば、自分の方に冷蔵庫を呼び込んでしまいます。冷蔵庫が傾き始めた方向に素直に押せば、簡単に倒せます。自分より腕力がある相手を倒すのに、腕力を出し切ったという自己満足は不要です。