2019年10月14日(月)
合気道の妙(半分) #■合気道 合気道を学ぶにあたり、知っておくといいことを整理しました。まともに対峙しない『半分』という概念が本質であると考えています。
1.身体の分割
身体を分割して考えます。分割した小さな部位は、小さな力で動かすことが出来ます。
身体を、頭、胴体、腕2本、脚2本に分割します。
胴体を、心臓の底面で、上半身と下半身に2分割します。上半身を、心臓の側面で左右3分割。前後は薄いので2分割。つまり、胴体を12分割します。
腕は、親指を天にして前に出して、外内および上下に4分割します。脚は、立って、外内および前後に4分割します。
頭を、上下前後左右で8分割します。
2.ぼかしの触れ
相手に触れる箇所は、点ではなく、一点に見えて二点以上で触れて、相手の皮膚に食い込みます。触れは面になり、相手にベクトルを与えることが出来ます。力も分散するので、相手に強い力を感じさせません。
3.軌跡の分割
手刀の軌跡は、単調に一気に描くのではなく、意味あるように分割して考えます。
「肩を攻める」と言う場合、いきなり相手の肩の方向に弧を描いて手刀を進めるのではなく、一旦最短ラインから手刀を外して肩への『回り道』をつくります。
放物線の頂点のような極では分割しません。『極越え』で分割することにより、止まることなく次の動作に繋がります。
4.骨と肉の間
関節技だからと言って、骨の中心に力を伝えるのは愚の骨頂で、大きな力が必要となります。骨と肉の間を軸として、この軸に力を与えます。
当道場では、自分を含め初老の道場生で構成されていて、連中時間の後半を柔軟運動などに当てています。この際、骨と肉の間に効かせるようにすると、効果的です。骨に効かせても、関節を痛めるだけです。