2019年6月5日(水)
合気入身投げ 背後霊 #■合気道 入身投げのバリエーションを5種類考えています。相手との体格差や能力差、位置や間合いなどの状況に応じて、適したバリエーションを選択し、複数のバリエーションを同時に使う場合は比率を決めます。同じ型の入身投げでも、実際に繰り出す入身投げは無限にあるということです。
以前は、『背後霊』のバリエーションから教えていました。感覚的なものを掴んでほしかったのですが、説明しにくいということもあって、習熟には時間が掛かっていました。
現在は、『壊れた扉』のバリエーションから教えています。手順を明確にしたものであり、ある程度力も出せて柔術に近いので、初心者にも馴染めるようです。
入身投げの仕組みが分かってきたようなので、先週から背後霊のバリエーションを教えています。
相手の背後霊の頬を手刀で撫でます。背後霊は、相手の肩に手を掛けて、顔を相手の頭から半分覗かせて、少し上から見ています。背後霊は、両肩にいます。
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┏━┓△│背後霊
┃△┃─*
┗┳※
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上図は、相手の背後霊の位置を示したもので、自分は相手の左側にいます。背後霊の頬(*)を手刀の手の平で触れると、相手の顔(※)に腕が当たります。※は、顎、頬、頬骨、鼻、片目などの部位で、状況により当たる部位が異なります。虚(空間)を攻めて実(相手)に触れる代表例です。最初から※を狙い当てるのでは、面白くありません。