2017年10月26日(木)
腰を捻らない #■合気道 『腰廻し』は、未だ修得できていないので、これに関して多くを語ることは控えているのであしからず。
「腰」とか「円」という言葉に盲目になってしまい、腰を捻っての回転運動に陥ってしまうことが多い。力と回転を併用して、相手を引き込むのであれば、それはそれで正しいのかもしれない。
腰を捻っては、『騙し』ができない。直突きに対する『山越え』で説明する。回転により、2つの弊害がある。
(1) 手刀のかぶりが薄くなる。
[上から見た腕の重なり]
↑×小手先しか山越えできない。
───╂──→相手の直突き
↑○前腕全部使って山越え。
┃
───╂──→相手の直突き
(2) 手刀のメインの移動が異なる。
┃×
┃→引っ掛け、引っ張り、外れ。
───╂──→
┃○
┃↓相手腕1/4軸にて、相手の手の平手を天。
───╂──→
相手の直突きに対して『柳』で、自分の体を避かす。難しいので、まずは、後ろ足を前足に揃えてから、90度に半身。
当道場では、『山越え』と表現しているが、一般的には「両手刀で、相手の腕を深く挟む」と教えられるだろう。自分もそうであったが、本質を追求して『山越え』という言葉に辿り着いた。
故先生は、自分たちが小手先で相手の腕を振り回す様を見て、「お前たちのは、ハンマー投げだ」と笑われたものだ。