2017年3月23日(木)
離れない手刀 #■合気道 合気道では、腕を掴んできた手が剥がれないというシーンが見られる。嘘とか芝居ではないのだが、演武や講演では、少し誇張されていて滑稽にも映る。
片手持ちで行っても良いのだが、手の平はもともと掴むようにできており、真偽の境が分かりにくい。なので、突きに対して、入身投げで、どう手刀がくっ付いているのかを稽古してみた。
順を追って入身投げの技を説明するのは別の機会として、要点だけを述べておく。
【手刀の移動方向】
×手刀で引っ掛けたり、掴んだりしない。
・肩よりも、肘よりも、手先が大きく動くものである。
・相手と自分の接点は、相手の腕上を手先から肘、肩へ移動している。
×相手の腕の一点を、手刀が通過するのではない。
【相手のバランス】
×相手のバランスを崩そう、崩そうとするのではない。
・相手に心地良い中途半端なバランスを一旦取らせて、これを開放して崩し、追い打ちをかける。
・仮に、相手がこのバランスを嫌い、剥がそうとすれば、勝手にバランスが崩れる。
想像しにくいかもしれないが、壁にぶつけたボールが素直に跳ね返ってくるという単純なことをやっているのではない。だから、面白いのだ。