2016年6月20日(月)
擬態語 #■合気道 すべての擬態語を厳密に使い分けている訳ではないが、『サッと』と『パッと』は区別して使っている。
『サッと』は、短時間での移動なのだが、相手に軌跡をわざわざ明かしているときに使っている。『スーッと』が短くなったと思ってほしい。
『パッと』は、瞬間移動で、電球を付けたとき、いきなり現れた感じである。言わばワープを表現している。もちろん、0秒で移動はできない。軸の意識的切り替えや蒲鉾の軌跡などで、騙しているのである。
これら2つの違いを感じられるようになって、使ってみようと意識することで、初めて合気道らしさが生まれてくる。物理的現象だけを追っていては、到底真似することはできない。
技を掛けられているとき、どう動かされたかよりも、どう感じたかが大切なのである。
P.S. 言葉で教えられて、頭では何となく分かっていても、このことに気づき、実感するのに、結構何年もかかっている。
道場生に技を掛けた後、「ああ、ここはこうなんですね。」と今発見したように返されて、「だから、今言ったのと同じ言葉で何度も言っているでしょう!」と言うことが、何とも微笑ましくて、嬉しい。