2016年6月7日(火)
盲点 #■合気道 「盲点を突く」という言葉とその意味は知っていても、眼球の盲点を実際に分かっている人は、意外と少ないのかもしれない。
下記のしるしにおいて、右目を閉じて、左目の瞳を+に真っ直ぐに合わせて、顔または画面を前後に動かすと、●が消えて無くなる場所がある。
● +
この盲点を、手刀で上手に攻める。拳で顔を殴ろうとした時の相手の反応を100とすれば、この動作では10ぐらいになる。盲点を無視しては1ぐらいになり、効果は無いと考えている。
【レベル1】
相手の片目を攻める。
(もう片方の目を使わせずに)
【レベル2】
相手の盲点を攻める。
(眼球への圧迫感と開放感)
【レベル3】
盲点の性質を使う。
今日の練習における『合気入身投げ』では、レベル2程度。
生徒さんからは、「初めからそう言ったじゃないですか」と逆切れされたが、そこはクスッと笑って、「君の言っているのはレベル1のこと」と返した。眼球の盲点も知らなかったのである。
思えば、自分も、素直そうに『守[しゅ]』を貫き通していたようで、故先生に、あれこれこうじゃないですかと言っていたかな。逆に、だから、最後まで可愛がってもらったのかも。
先生は、孔子が柵から首を出している馬(午)を見て、あれは牛と言った洒落を、弟子は何を言っているんですか、あれは馬ですよと問い質すくだりを、例えに挙げられている。
合気道を途切れることなく稽古できて、一昔とは比べものにならないくらい合気道が見えてきたと自画自賛させて下さい。先生、あれはこうだったんですねとか、あれは先生の方が間違っていましたねとか、この時点で語りたかったなあとしみじみ思うこの頃である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B2%E7%82%B9