2015年5月24日(日)
神の時間 #■合気道 動作のスピードを0に近づけることは、容易ではない。しかも、センスや適性もさながら、筋力が衰えばスピードは確実に落ちてしまう。
人間の反応には、入力からタイムラグがある。予測についても同じである。秒数にして大雑把に0.1秒、神経が絡むことから、これを1神秒と呼ぶことにする。陸上100m走で、ピストルが打ち鳴らされて、体が動き出すまでの時間と言えば、納得もしやすかろう。
では、1神秒毎に、異なる入力がある場合、体はどのような反応を示すであろう。仮説に過ぎないが、迷わされ、騙され、反応放棄するのではないだろうか。
小さな動きではあるが、細やかに切り替わることが重要である。『レ点の返し』、『手刀の反し』、『4つの楔ライン』がそうである。結果として、相手と自分が、微重力空間にいざなわれる。