ガレコレ
Garage Collection
 
2014年7月8日(火)
あき総合病院の建物構造 #医療

 新しく建て替えてから、始めて行った。

 まだ、工事中とあって、道路からでは入り口がどこかさえも分からない始末で、現在、玄関に車で乗りいれることができない。第2駐車場に止めたのだが、導線が悪い。交通整理のおじさんも突っ立っているだけで、誘導するつもりは無いようである。車を擦り抜けながら、建屋に行かなければならない状況である。帰るときに、車でその場所を通りたくないので、山側の出入り口を使ったのだが、左側の往来が全く見えない。第2駐車場は、時間外出入口を使うのには便利ということが分かった。

 医療体制は良くなったのか判断できないが、建物には不信感を抱く。

 外来エリアは、変則十字路にして、通路から受付が見えるように工夫しているが、これが曲者である。人にやさしくない構造で、迷ってしまう。内科、外科といった表記を小さくまたは無くして、A,B,C・・・とアルファベットで誘導している。診察に来た本人はそれでもいいだろうが、車を止めて、あとから来た付き添い人には、どこに行ったらいいのか、一目では分からなかった。

 他の病院でも思うのだが、『受付』という表記を乱用していて、迷いや勘違いの元になっている。例えば、「C受付に行って下さい」と案内されたときに、「C」を聞き落した場合、路頭に迷うこととなる。もっと適切な言葉があると思うのだが。。。

 トイレも、一見便利でアクセスしやすい場所に思えるが、トイレと認識しにくい。事実、トイレに案内される人を、20分ぐらいで3人見かけている。

 細かいことだが、建物の構造上、『左折』が気になる。人間、迷ったら『右折』する傾向がある。左寄りにある心臓をかばうためとか、右利きの利き目が右目であるためとか言われており、実際にそうだと思う。ことごとく、迷った時に左折する構造になっている。不安を増長させる可能性があり、病院には相応しくないと思った。

 非常口は、沢山あるのだが、建物に溶け込んで、認識しにくい。また、屋外に出てから、どう逃げるか明示されておらず、おそらく非常時には、玄関ロビーに人が殺到すると予想できる。

 玄関ロビーの天井には、馬鹿長い集成材の梁にライトを組み合わせているが、地震の際に落ちたら、大惨事となる。大きなガラス張りは、不必要であり、丈夫な壁の方が適切だろう。玄関ロビーの出入り口が、狭過ぎる。

 売店が、一番奥というのも、考えが足りないと感じた。傍に休憩室があるのは良し。ただ、ここで行き止まりとなっていることが気になる。

 エレベーターも、階段も、見つけにくいが、あえてそうしているのか?

 2階以上には上がらなかったが、1階と第2駐車場の構造を見る限り、最悪の建物デザインと言わざろうえない。こんなものに、100億円を注ぎ込んだのというのが、実感である。


P.S. 奈半利町の『海辺の自然学校』のときにも感じたが、機能を分かっていない人が設計すると、愚作になるもんだ。
http://www.pref.kochi.lg.jp/aki/
 
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