2014年4月22日(火)
[447] 手刀の反し、入身 #■合気道19:00~20:40/岩瀬、新徳
テーマ1: 手刀は、相手の軸(腕の1/4軸など)と交差させるのではなく、融合させる。融合した相手の軸は、相手の意を無くし、操り人形のようになる。相手の肩の回転が無いと言えば嘘になるが、まずは相手の脇の開閉に着目して行う。
テーマ2: 『入身』は、一般的に、自分は攻撃できるが、相手が攻撃できないところに、自分の身を入れることを意味する。このことが、相手の側面を取る、相手の後ろを取るといった勘違いを引き起こしている。相手の側面まで移動するのではなく、相手の側面になるように、相手を誘導するのである。現在の合気道界では、随分間違った入身を、堂々と教えている。もちろん、自分も気づくまでは、同じ過ちを繰り返していた。
【流し表】
・相手の心臓表面に向くときに、手刀をつくる。
・手刀が向くときに、相手の脇が閉じる。
×手刀に力を込めてはいけない。
×手刀で押し込んではいけない。
・手刀を開放してから、移動する。
・指が少し丸まり、薬指の第二関節を意識して、移動する。
・指が丸まるが、手刀の方向性は明確にする。
・相手の腕の1/4軸と手刀が融合する。
×直交ではいけない。
・相手の腕を、お盆に乗せて移動する。
×手刀は、傾くが、寝かせてはいけない。
×相手の腕を、引き摺るのではない。
・外側から内側に返ってくる。
・外側の空間が、内側の空間に、押し広がってくる感じ。
・相手の腕の1/4軸と手刀が融合していることが肝心である。
・前方に差し出す。
×引っ張ってはいけない。
×引っ掛けてはいけない。
×丸く、巻き込んではいけない。
【小手返し】
・レ点の返しで、相手の腕を、反対の手の内に入れる。
・ボールをグローブでキャッチするイメージ。
・触れていた手刀とキャッチする手刀と、同一点で入れ替わる。
×ずれた別点にて、掴みにいってはいけない。
・最後に、半歩踏み込み、相手を投げる。
・踏み込む足は、相手の体の手前である。
×相手の体の後ろまで、深く踏み込んだ方が一見良さそうだが、力技になる。
・触れているところと反対側の足の裏を剥がす。
【一教裏】
・遠い間合いで、技を掛けていく。
×間合いが近いのは、上級者の練習である。
・相手の心臓の表面に、手刀が向く。
・上記の手刀を保って、入身する。
・お互いの体で、L字になる。
△相手の側面でのT字では、入り過ぎと考えている。
×相手の後ろまで行ってしまうのは、完全に入り過ぎである。
・レ点の返しは、向こうに置いたものを、こちらに置き直す感じで行う。
×引き摺って持ってくるのではない。