2014年2月22日(土)
[431] 空間の密度 #■合気道19:10~20:10/岩瀬、新徳
テーマ1:空間の密度を変えることで、相手を疎に吸い込み、無重力空間にいざなう。空間の疎は、相手にとって危うさであり、崖の上から覗き下ろしたような、ぞっとする感じの根源である。
テーマ2:すべての術における変化点が一致するわけではなく、ずれている。複数の術を同時に使うわけだが、融合はあまりシビアにやる必要もない。変化点が一致してしまうと、流れが止まるか、下等機械的な動きになる。
※なお、技や術が奥義ではない。術は、奥義の具現化と体得を目的として、奥義の断片の一部を理解しやすくしたものである。技ともなれば、受け皿に過ぎない。術は、融合し合って、奥義に近づくものである。
テーマ3:空間に複数のラインをイメージして、それらライン間を意識的瞬間移動により手刀が動く。ラインに足りなくても、越えても、そしてピッタリ合わせてもいけない。そのラインに限りなく近づくが、決してピッタリにはならない、言わば対数曲線のようなものだ。同極の磁石が近づくと反発する事象に、似ているかもしれない。空間の密から疎の変化で、レ点の返しとなる。
【歩み】
【流し】
【突き 呼吸投げ】
・山越えの後、レ点の返しで相手の腕を開き、空間を疎にする。
×相手の腕を引っ張ったり、押し落としたりするのではない。
・疎になった空間に、相手の体を吸い落とす。
【突き 入身投げ】
・山越えの後、レ点の返しで、反対の手刀を相手の手前に入れていく。
・相手のゼロレンジの空間に、舐めるようにして入っていく。
×相手の体に触れたり、ズリではいけない。
・入身する足は、相手の踵の後ろを捉えるぐらいでよい。
・相手の脚の後方の空間を潰す。
×自分の膝が入るまでは、進まない。
×相手の脚を、物理的に引っ掛けるのではない。
・足刀を意識する。
×足の甲や脛による打撃でもない。
・疎の空間の転換により、相手の背面の空間を疎にする。
【突き 回転投げ】
・レ点の返し、疎の空間の転換を行い、相手の腕を開く。
×相手の腕を振り回すのではない。
・相手の首の付け根を、手刀の向きで攻めて、レ点の返しで、体の表側をもらう。
×相手の首を、掛け落とすのではない。
P.S. 回転投げで、新徳くんが腰に来たところで、急きょ練習打ち切り。危ないところだった。