2013年11月9日(土)
[406] 剣の素振り #■合気道19:00~20:40/岩瀬、新徳
○テーマ:剣の素振り
剣の素振りは、手刀の使い方を気づかせてくれる。言わば、剣は手刀の矯正器具である。
新徳くんは、指の第二関節による手刀の触れの理解が深まることで、糊しろの使い方がぐんと良くなった。手刀の触れは、指先でも、指の腹でも、指の付け根でも、手の平でもなく、掌底でもない。
【流し表】
・手刀は、指先から動く。
・正確には指の第二関節から動く。
×手刀は、横に払わない。
・流し表は、背後の人に振り向いて握手する感じで行う。
・手刀は、相手の腕と軽く絡む。
・手刀の指が、相手の腕の外側に覗く程度。
×相手の腕の内側では弱い。
×完全に相手の腕の外側では、抜けてしまっている。
【合気入身投げ】
・片手持ちより行う。
・相手を集める。
・入身して、共有空間をつくる。
・開きの方向120度に手刀が向き、すぐに白波として返す。
・集め→開き→白波は、すべてレ点の返しで行う。
・白波の後半に、体を移動することによって、共有空間が相手の体の前から後ろにスライドしていく。
・体→手刀→体→手刀…と二段で動く。
・体が動いているときも、手刀は体に伴って動いている。
・手刀が糊代である。
×上下相髄という言葉の響きに囚われて、体と手刀を同時に動かしていては、手刀の妙はいつまで経っても生まれない。
【剣の素振り】
・手刀の延長が剣なのだが、同時に剣が手刀を矯正してくれる。
・両手刀を、それぞれに使う。
×始終同じように動けば、剣に振り回される。
・柄頭の手刀で、自分の頭部を通過する。
×両手刀を同じように使うと、頭上で剣が浮いてしまう。
・鍔の手刀で、相手に剣を伸ばす。
・両手刀で、剣の重さだけで振り下ろす。
・柄に手刀を上から被せる。
・親指と薬指で絡ませる。
・指の第二関節で、剣を貰ってくる。
×柄を押し落とすのではない。
【合気上げ】
・相手の心臓側部表面で、きちんと挟み込む。
・両手刀を、それぞれに使う。
【一教表】
・正面打ちより行う。
・相手を集め、打ちを制しながら山越え。
・剣の素振りで学んだように行う。
・柄=手首、鍔=肘~肩、両手刀=押さえ。
【突きの外し】
・両手刀を、それぞれに使う。
×両手刀を、同時に使うのではない。
×相手の突きを、かわしたり、押し出したり、跳ね除けるのではない。
・共有空間をつくって、外す。
・共有空間は、相手との角度が90度で閉じ、反対側の角度が120度で開き、片辺が直角の台形となる。
P.S.
新徳くんは、重い工事機械を使ったもんで、受身から立ち上げれないくらい、大分お疲れ。