2013年9月14日(土)
オリンピック招致に大きな疑問 #核・戦争 フィーバーも一段落して、そろそろコメントしても良いかな。プレゼン成功という点では評価できるが、嘘で塗り固めた、最低の内容だったと感じた。
まず、福島は、一人の女の子の活躍で救えるほど甘くない。現場では、ヒーローやヒロインは要らない。トドロが現地の人だったら、彼女の活躍は嬉しいことだけど、遠い国のお話と思うことだろう。元気付けられることより、事態を解決する技術の出現、生活を取り戻せる方策の実施、そして、誠意ある調査と報告を優先しないといけない時期にきている。
そして、アンダー・コントロールではなくて、アンダー・コンストラクションの間違いではないかな、日本の政治トップである安倍晋三さん。日本の技術力、勤勉さ、誠実さは、あなたの一言で、ここまで落ちてしまったと実感できる。武道必修を掲げているが、とても武道の精神と合いいれない。民主党政権時代も酷かったが、中国へ隙をまともに曝しているのは、あなたの未熟な思想が原因と言っても認めたくないんでしょう。
怒暑い夏に開催する馬鹿げた日程は、地球温暖化をも無視していることは明らか。ま~た商業主義オリンピックかと、スポーツ選手が第一ではない姿勢にも呆れる。
治安がいいと言うのも、もはや神話。そもそも、巨大な交通網・エネルギー網・上下水道網・物流網、そして大人口で維持されている東京は、テロの標的になれば、一番脆弱であることを、経験もしたではないか。現在治安がいいというのは、有事への対応を忘れていることに似ている。
悲しいかな、建設ラッシュにより、福島の復興はさらに遅れる。これを見て見ぬ振りをする国民性が恥ずかしい。今回つくる施設や交通網が大津波に飲み込まれても、また想定外で通すおつもりか。東京にお金を注ぎ込めば注ぎ込むほど、将来の日本はないという議論さえ聞こえてこなくなって久しい。
まして、原発処理の遅れは必死。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」とはこのことで、一旦沈静化したとき以上に、危機が高まっていることを誤魔化している。東電の発言から、汚水漏れなど軽いものと伝わってくるのは、彼らがメルトダウンと隣り合わせと意識していることの裏返しで、東電の感覚が鈍いのではなく、世間とのずれが生じているだけだ。
トドロは、生涯、科学者であろうと誓っているが、政治の世界や経済の世界は、科学的要素が覆るほど哀れで情緒的である。このままでは、オリンピックの成功はもとより、近い将来の大震災での大被害は回避できず、いずれ戦争も起きよう。
P.S. 1940年東京オリンピック開催権の返上が、頭を過ぎる。