2025年6月13日(金)
奈半利町議会、開催する意味無し #政治・経済
わざわざ霧雨の中、白内障のため視力が足りず運転免許証が失効中なので、海抜84mの自宅から自転車で奈半利町役場に向かう。(帰りの平均勾配9%上り坂のほうが大変なのだが、必須なリハビリ運動と称して、ほぼ毎日、奈半利駅までは往復している。)
今回の奈半利町議会一般質問の傍聴者は3人で、高知新聞の記者はずっと来ていない(前回は2名)。奈半利町議会一般質問の内容が恥ずかしくて、ブログにすることをずっと控えてきたが、今日の一般質問の竹崎和伸町長の答弁は酷すぎた。もはや、奈半利町議会の一般質問を傍聴する価値は一片も無し。
小笠原良議員は、毎年一般質問で、町長の『所信表明』を促しており、今回もそうであろうと認識している質問に対して、竹崎和伸町長の答弁には、変な含みが多々感じられた。裏取りしてみて、色々と分かったが、ブログには書けない。
まあ、自分としては、『リーダーシップ』というキーワードすら無く、目指す『ビジョン』すら語られなかったことに、呆れ返るばかりである。全く熱さが感じられない。熱さがなければ、何を述べても住民に伝わらず、住民を動かすことはできない。奈半利町住民は分かっていても、最初から政治に関わる資格が無い者に、奈半利町をずっと預けている。政治家とは、自宅を一歩出た瞬間から公人である。
竹崎和伸町長の答弁内容は、就職面接試験ならば、真っ先に落とされる内容で0点。発言とは、『キーワード』を散りばめて『分かりやすく』、『理想的方向』を示し、『現状認識』して、『落とし所』を探る内容でなくてはならない、というのが持論である。あらかじめ答弁を用意してきたとも思えず、議員にも、傍聴者にも、役場職員にも、そして住人にも失礼千万な対応である。住民に選ばれた町長とよく言えたものだ。
こんなことだから、奈半利町職員の不祥事が絶えず、最低限の役割も果たせていないというのが、住民からの目線である。竹崎和伸町長に直談判など、一部の者にしか当てにならない。他の自治体から嘲笑されて続けているが、竹崎和伸町長の耳には入らないのか? 「ようやっちょる」と労ってもらえるのは、取り巻きだけに過ぎない。一連の問題の責任は、前町長にもあるが、竹崎和伸現町長の責任は極めて重い。
次期4年間も、この竹崎和伸町長でやるしかないのか? 町長選挙では、勝てる対抗馬がいない。更に4年間この体制で無駄な時間を過ごすしかないと思うと、腹が立って仕方がない。
役場では、55歳で課長職を追われる。その後、役場に携わるには、非役職としてアドバイザー的役割に回るか、これを機に首長や副長に押し上げて貰うしかない。
地方自治には、ローカルルールが多々あり、それらを知り尽くしている役場出身者がトップを取った方が、波風は立たない。悪く言えば、「臭いものには蓋をしろ」がまかり通るとの勘違いが積み上げられて、雁字搦めになっている地方自治体ばかり。いや、国の政治はもっと酷いか。
『稲作』は、役場が口出しする領分でないことは、重々承知。取り組みを羅列するだけでは、ナンセンス。現状分析して、役場が認識している問題解決の糸口を示すことは、議員の一般質問に対する役場の役割と考える。役場の仕事のほとんどは、肉体労働ではなく、頭脳労働である。考える時間が無いと言うならば、役場は要らない。
備蓄米の配布でも問題が明らかになってきているが、上流から中流や下流まで、一連の工程を見直さなければならない。米を備蓄米するという『上流』だけしか考えていなかったことが、暴露された意義は大きい。
それにしても、マルナカ奈半利店に、米袋が並ぶのはいつの日か? これを解消しようと動いている人は、この地域にいるのか?
『防火貯水槽』をつくるだけでは、『上流』しか解決していない。ポンプ車の立ち回り、消火手順や安全作業の立案、消火器の設置、火の取り扱いにまで、議論して欲しかった。案外、抜けているものだ。
自分も、火の取り扱いには注意を払っているが、電熱機に料理を掛けたまま、二階に上がり片付けを始めてしまい、火災報知器を初めて鳴らしてしまったことが一度だけある。薬害により脳が正常に機能していないと認識していても、これだ。薬害だけではなく、老化や生活態度により、不注意は発生するものである。出火してはいけないが、防火は出火を前提に考えなければ、絵に描いた餅だ。
『事前復興計画』は、住民不在で専門家に丸投げの姿勢が痛いほど伝わってきた。そして、法外な値段をふっかけられていることも、想像できた。国の政策は名ばかりで、末端の地方自治体に負担をかけるばかりである。
住民アンケートすら実施されていない。生き延びた場合に奈半利町に残るのか、ライフラインはどうするのか、住居だけでも高台移転するのか、市街地の再生率はどれくらいなのか、農業・漁業・工業・商業は続けられるのか、交通網はどうするのか、奈半利川は渡れるのか、ダムはどうなるのか、元加領郷小学校の建物が崖から崩れて大被害をもたらしていないか、何も把握できていない。
子供を持つ世代は、非被災地の親戚・知人を頼りに、大部分が流出するだろう。しかし、それができない方々は、どうすればいいのか。
地域統合して小中の一貫校にする考えもあろうが、全て別々にする必要があると考える。特に、小学校は各自治体に1校あるべきと考える。それが可能なのか、判断材料すら無い。