日本に限らず、国家となると、借金は当たり前という考えに行き着くようです。所詮、自分の金でなく、他人の金という感覚が、無意識にそうさせてしまうのかもしれません。
近年の日本経済は、海外の安い労働賃金によって支えられてきたと言うのが筋です。今、国家間の格差は是正に向かっており、どの国でも国内での賃金格差によって支えられています。
新たな経済ビジョンが必要です。
人手不足、人手不足と言いますが、どれだけのマンパワーによって、何をどれだけ産み出していくのか、朧げにも見えていません。
かつて、「2位じゃダメなんでしょうか」と蓮舫議員が言ったことがあります。スーパーコンピュータが有用なことは分かりますが、AIがもてはやされる現在、ハードもソフトも道具に過ぎません。いつの時代も、時代に即した道具も使い、何を目的にするかが重要です。
国家戦略上、博打的な部分や他国と歩調を合わせることも、あって然りです。しかし、防衛費GDP2%は、戦争を維持させてしまう、逆に将来に不安を煽る金額です。
限りあるリソースと言うのが当たり前のはずです。その大前提を棚上げにして予算を組むから、ツケが溜まる一方なのです。
国家予算に限らず、人件費が固定費として大きく占めます。人件費削減と称して、人員削減するのは、付け焼き刃に過ぎません。商品や商売方法の寿命はあり、転換は必要です。
人を集めることが一番難しいことで、集めた人を有用に動かせないなら、辞めるのはトップの方です。
武田信玄曰く「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」と。主役は、領土ではなく、人です。
P.S.
災害復興において、人生を掛けて、いや何世代も積み上げてきたものを、たかだか一年で取り戻せるはずもありません。
復興が進んでいることが実感できることが重要です。