ガレコレ [Garage Collection]
2024年5月8日(水)~終了日未定
[1184] 公開練習19時~@ガレコレ店舗 #■合気道
【初動の総論】

・初動は『騙し』と同意であり、間合い/手刀/軸の変化で発現する。

・騙しとは、実際には相手の目の前から消える訳ではないが、圧力(プレッシャー)の出し消しにより、同様な感覚を与えている。

・なお、騙しだけで倒すことは難しく、体術と同時に練習して、感覚を磨く。「合気柔術を稽古する」とは、そういうことである。

・「騙しが無ければ、体術に過ぎず、合気道とは呼べない」と、故師範はよくおっしゃられていた。

・『初動』の要素を次項に示す。これでも普段の道場で教えている要素を選んで開示したが、実際に手合わせしてみないと、チンプンカンプンであろう。

・一番弟子は、次項以上の要素を理解しているようだが、各要素はまだ甘く、複数要素を同時にこなすには至っておらず、今後1年掛けて初動を習得してもらおうと考えている。初動を強く意識した練習を始めて、まだ1ヶ月である。



【初動の要素】

・相手の攻撃の間合いの境界線を踏む。『影踏み』と呼んでいる。効果は、複数あるので、考えて欲しい。

・手刀を下から「サッ」と相手の片眼の前に出す。突きでも、振り子でも無い。

・手刀を出したところで、手刀を返して、相手に手刀の平を大きく認識させる。盲点に働きかけているが、目安は練習で習得されたし。

・上記の間、相手の前進等の動きにて、手刀が勝手に近づく。この圧力を自然に与えることが、一番難しいところである。『見せる手刀』と呼んでいる。究極は、手刀さえも不要なのであろう。

・相手の出方次第では、相手の片眼を攻める。払えば打ちの捌き、掴めば持ちの捌き。

・手刀を再び立て、小指から落とし、V字にて親指から上がり、相手の肘にペチョンと触れる。肘を緩めて、手先はそんなに落とさない。V時の底点が、相手の内にあり、相手の突き(腕)下ではない。跳ね返りであり、回しではない。

・上記の間、後ろ足を前に出して、『二軸法』にて軸を「パッ」と切り替えて、相手に認識させていた軸を消す。

・相手が突きを出し切った時には、相手の腕を壁にして、自分の体は『柳』『浮身』により相手の腕の横にあり、『剣の弱点』『おひけえなすって』『手刀の反し』により相手を崩している。「相手と自分を微重力空間にいざなう」と表現している。



【突き裏技小手返し】

・反対の手刀を相手の腕に『への字』で被せ、自分の体を開いたのちに、小手返しを行う。

・小手返しは、相手の手首を極めて回すというより、両手刀で代わる代わる軽いへの字でお互いの前腕を絡めて、相手の肘を相手の背面に移動してズリ落とす。

・相手の指先→手首→肘→肩→心臓の片面へと螺旋に繋がる。体の上下を心臓の底面で区切り、相手の片胸を貰う。体の上下を腰で区切ると、対応されて、重くなる。浮いている心臓を掬う捌きから、『上澄みを掬う』と呼んでいる。



【突き裏技】

・突き裏技において、呼吸投げ/一本取り/一教引き倒し/三教小手捻り投げ/背面落とし/小手投げ/四方投げ(投げ)/側面入身投げ/入身投げ/回転投げ/隅落とし/裾払い/腰投げを練習している。
 
お問い合わせ


by Network Communication Note