ガレコレ [Garage Collection]
2024年4月10日(水)~終了日未定
[1181] 公開練習19時~@ガレコレ店舗 #■合気道
 1ヶ月ぶりの合気道場です。3月は自分自身の練習もほとんど出来ず、合気道からこんなに長く離れていたことは、今まで経験がありません。何せ昔から、怪我や病気の時も、このような場合にはどう戦えるかと、無理して動いてしまう大馬鹿者ですから。幼い頃に病弱で、痛みに慣れているという意識から出来るのかも知れません。

 4月に入るも、大雨に出鼻を挫かれてました。

 本日は、一番弟子と二人きりでしたので、『初動』について、レベルアップして稽古しました。今まで説明を伏せてきた内容です。感じる稽古を繰り返してきた一番弟子でないと、訳分かんないやと言って、やってみようとは思わないかも知れませんね。



【初動】

・自分は、初動は『騙し』と同格であると考えており、故師範からは「騙しの無い合気道は、合気道と呼べない」と教えられてきました。(自分達は、中伝の練習までで、故師範から上伝を伝えてもらっていませんが、騙しは上伝の一つと考えて、日々研究を重ねてきています。ここに半分くらい開示したのは、騙しが分からなくても、騙しを意識して練習して欲しく、そのきっかけになればと考えたからです。)

・初動とは、相手が攻撃を仕掛ける直前から、相手と接触するまでの捌きです。

・相手の攻撃が不完全に出される効果を狙っています。(相手を触れずして崩す術に繋がっており、通常の練習では出来そうもありませんが、演武会や柔道の試合など過去に3回だけ当て嵌まった経験があります。)

・間合いと軸と手刀の変化により、相手に適度な圧力(プレッシャー)を与えて、それを解放します。

・間合いは、相手の攻撃間合いの境界線を踏みます。『影踏み』と呼んでます。相手が打ってくるのではなく、相手に打たせるという感覚も大切です。

・手刀は、下から相手の手前にサッと出現させます。突きでも、振り子でもありません。中央ではなく、接触するであろう側とは反対側に、相手の顎を摘みに行くように出し、手先を変化させます。相手の目を突く訳ではありませんが、相手の片目の視界に干渉します。決して突きではありませんが、相手に当てる突きではなく、相手に見せる突きと考えれば、納得できるかもしれません。これまでの稽古では、相手への触れを修得する為に、圧力を省いた形で教えています。

・圧力をかけた手刀と同時に、二軸法により相手に見させていた軸を、頭の中でパッと切り替えて消します。この瞬間以降を「相手と自分を微重力空間にいざなう」と表現しています。

・手刀を振り回していては、遅れを取ります。落下と跳ね返りをイメージして、手刀を速やかに移動させます。

・初動直後の接触からは、相手の手首よりも「相手の肘ないし肘裏で制する」ことに注力します。

・表技五教手首極め、裏技小手返しで練習しました。



【突き表技五教手首極め】

・相手の伸びてくる突きを制するように、相手の肘裏に手刀を斜め方向に入れて、滑らせて浮いた手刀の手先を相手の前腕に被せて、前腕同士を絡ませます。手刀は軽く『への字』になり、相手の突きが入って来ないようにしています。

・いきなり、相手の手首を掴みにいきません。相手の手首袖口において、蕾の手刀にて軽く絡めて、動きの中で親指を伸ばして、相手の手を取ります。



【突き裏技小手返し】

・表から裏への手刀の切り替えが難しいでしょう。手刀を残しつつ、間合いを維持しながら、軸を切り替えます。相手からの風圧に乗って押し戻されるも、すぐに波が返るようにして相手の肘にくっ付きます。



P.S. 練習では、相手にはっきりと感じてもらうために、誇張気味に掛けることが多々あります。本当の技は、相手に気付かれることは無い程度です。そういう過程を含んでいることが味噌なのです。
 
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