ガレコレ [Garage Collection]
2023年6月3日(土)
[3] 交流練習会9時半〜11時半@ガレコレ店舗 #■合気道
 Nくん@高知県外、3回目。 P.S. 練習の趣旨は伝わったと思います。手刀を立てて斜めに重ねること(引っ掛けたり、反ったりしない)、入身し過ぎないことを、心に留めておきましょう。なお、秋以降に、体育館で杖の練習しましょう。



 『正面打ち』を中心に練習しました。こちらも1ヶ月掛けて、練習してきました。 P.S. 所用により、一番弟子が参加できなくなりました。残念😢 P.S.2 動き出せば何とか動けましたが、本調子でなく、申し訳ありません。体のダメージ、特に左脚は最悪ですね。明日半日、援農再開して、ぼちぼち戻していきます。



 正面打ち/横面打ちは、『短刀取り』『剣取り』を見据えて練習します。

 相手の動きを途中で、ガツンと受け止めたり、ガチガチに固めたりするのは、力技です。<突支棒><への字絡み><弓押さえ>では、相手の力を軽く削いで、制することを心掛けます。



【基礎:正面打ち 突支棒[つっかいぼう]】

・振りかぶった相手の肘に対して、手刀を、サッと出し、ペチョンとくっつけて、突支棒にします。

・突きは守備的騙しにより表/裏→接触の順ですが、正面打ちでは突支棒の接触→表/裏の順で練習します。自分の前面空間を確保することを優先して練習したいからです。

・相手の肘と手刀の薬指が、糸で結ばれているリンクイメージがあっても良いと思います。受動的には、相手の肘に持って行かれるのは薬指です。

・能動的には、手刀の峰(人差し指と中指と橈骨)でサッと上げます。

・相手の肘に当たった手先は、蕾へ潰して、ペチョンとくっ付きます。

・相手に突支棒を外させることにより、相手の攻撃距離が変化して短くなります。



【基本:正面打ち 流し表】

・<突支棒><守備的騙し表>のあと、突きと同様に流します。

・手刀を立てて、<逆さへの字絡み>で相手の前腕の下を滑らせます。強い手刀[薬指>尺骨>背]で、相手の弱い手刀[人差し指>橈骨>胸]を浮かせます。



【基本:正面打ち 流し裏】

・<突支棒><守備的騙し裏>のあと、突きと同様に流します。

・<山越え><剣の弱点><おひけえなすって>を行います。手刀を立てて、相手の腕に対して斜めに使うことで、相手の手が相手の肘より上気味になります。



【基礎:への字絡み/逆さへの字絡み】

・手首を頂点とした『への字』を作ることで、ちょっとした盾となり、相手が入って来れなくなります。また、相手が無謀にも入ってくるならば、勝手に崩れてくれます。

・上から被せる『への字』は、[薬指>手首>尺骨>肘]で、形を作ります。

・下からの逆さ『への字』は、一指四指の手刀を立てて、[親指>手首>橈骨>二の腕]で、形を作ります。



【基本:正面打ち 入身表】

・<突支棒>のあと、流さずに、ずらして押し込みます。相手の肘を反すのではなく、相手の肘裏に手刀を差し入れて、制します。



【技:正面打ち 表技 流し/入身 一教表押し倒し】

・突支棒>守備的騙し>流し>目隠し>涙拭き>飛び込み>突支棒外し>二指釣り>押さえ

・2回突支棒を外しており、反射なのですが、入射角と反射角が異なるように、工夫しています。



【技:正面打ち 裏技 流し 一教表押し倒し】

・弓を反します。単に、相手の肘を反すのではありません。



【技:突き 裏技 側面入身投げ】

・弓の弦を上げて、弓を傾けます。単に、相手の腕を上げるのではありません。



【技:突き 裏技 回転入身投げ】

・相手を振り回す際に、<弓押さえ>を使います。



【基礎:弓押さえ 天/地】

・技の中に、<弓押さえ>を入れます。<弓押さえ>は、最終的な固めではなく、途中経過の状態です。

・相手の腕を『線』として押さえても、自由度が高くて、相手を制することができません。相手の両肩と片腕で『面』を作ると、相手の自由度を抑えたり、立体的に攻めることができます。

・相手の[肩>肩>腕>手首]で『弓型』の面を作ります。相手の手首付近で、手刀を立てて、斜めに重ねます。面を作るだけの『円弧型』で練習しても良いのですが、手刀を使って『弦』を張るレベルで練習しました。🏹

       手
 肩  弦  首
━┓─────┏━
 ┗━━━━━┛
    肩 腕

・<弓押さえ>は、『離れない手刀』に通じます。



P.S. 合気道は、力に頼ることより、間合い(時間と空間)を制することに重きを置いた武道です。『サッと』は空間の移動を伴い、『パッと』は頭の中で瞬時に切り替えます。

 軌跡をなぞるようなやり方では、練習になりません。

 速度を落として練習しますが、切り替えを大切に行って下さい。



P.S.2 <への字絡み>は、以前から公開してきました。

 <弓押さえ>は、非公開要素ではないのですが、『正面打ち』の練習で教えやすいので、最近の公開となりました。

 今まで、打撃系の道場生が多く、『突き』ばかり練習していたので、「弓」の形が取りづらく、分かりにくかったと思います。

 まあ、仕手の種類によって、習得しやすい要素があるという良い例です。

 なお、正面打ちで習得した<弓押さえ>を、突きでも試してみました。突きの方が掛かり易いとは、皮肉な要素です。
 
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