ガレコレ [Garage Collection]
2023年2月11日(土)
[1] 交流練習会10時~12時@ガレコレ店舗 #■合気道
 臨時の公開練習です。毎週土曜日晩の公開練習が復活したのではありません。P.S. 『交流練習会』と呼ぶことにしました。

 高知県外から1回程度/月、十畳合気道場に参加したいとのことで、その初日を迎えました。用事ついでの寄り道とは言え、片道2時間半とは頭が下がります。

 盛り沢山の目録を用意していたのですが、流石は合気道現役の黒帯なので、順調に進み過ぎて、時間が余ってしまいました。

 最後は、予定外の『側面入身投げ、入身投げ』を、道場主、一番弟子、二年生、新人さんの4人で回しました。全員、楽しく稽古できたと思います。

 また来るとのことで、興味を持ってもらえて良かったです。



 合気道は、『手刀』と『間合い』の武道です。 

 手刀は、薬指で作ります。手刀の刃で斬るより、相手に触れて、鎬で滑らせることが大切です。

 間合いは、時間と空間で成り立ち、少しのずれが導きや違和感を作ります。相手と自分を微重力空間にいざなうことが大切です。



 当道場では、『半分』という感覚を重視しています。半分は、きっちり50%を意味するものではありません。また、捌きの角度を45度や90度に当て嵌めず、鋭角や鈍角などと表現しています。

 学びの初期から、相手をどう崩すか、各自で調整するように指導しています。かっちりとした型から学ぶと、生徒自身が型を基本の中核に据えてしまいがちになり、合気の術の学びへと先に進まなくなる弊害をずっと感じてきました。

 まあ、ポジティブな意味の『いい加減』から入りましょう。型は、要素の学びの中から各自で定まっていくことを、理想に掲げたいと思います。練習や演武で複数人がシンクロしている型は、自分には踊りに見えてしまいます。何に合わせているかが大切です。(型を否定しているのではありませんので、あしからず。)



 なお、技を流れといった勢いで繰り出すのではなく、『各工程における効果』を研究して、繋げていきます。



【体捌き 180度転体】
・全身/半身/線身
・二軸(心臓の左右表面、パッと/サッと)
・球(平面の円では面白くない。)
・初動、終動(初動が特に大事)

【歩み】
・心臓を前に出すイメージで傾く。
・心臓の底面が又。骨盤が脚と同期して、自然に出る。
・足裏三点(指を使わない。ベタ足にならない。)
・忍足
 ・地に足裏を上から乗せ、そっと離す。(引っ掻かない。)
 ・擦らない。(ズリ足にならない。)
 ・子供用サッカーボールの端を土踏まずで踏んでドリブル。
・小又小又中又
 ・小又で小走り
 ・中又で影踏み:相手の攻撃の間合いの境界線を踏む。最小又で帳尻合わせではなく、自分の攻撃の間合いに合わせるのでもない。中又から小又への変化により、全方位に移動できる。

【突き 表技 呼吸投げ】
・剣の弱点(仮想剣に掛けて、空間に力点)
・おひけえなすって(弱い姿勢)
・強い手刀(薬指、尺骨、背側から心臓表面)/弱い手刀(人差し指、橈骨、胸側から心臓表面)

【座法 天地投げ】
・合気押し
 ・両手刀の位相をずらす。
 ・先の手刀を残す。(空突っ張りにならない。)
・合気上げ
 ・呼吸の鍛錬ではなく、崩しの稽古として行う。
 ・手刀の上げがぶつかったら、指1本分落とす。
・合気上げから、天地に分かれる。
・天先、地後
 ・天で相手の軸を作り、その軸を傾けると同時に、地でその軸を外し、天地で移動する。
・天の薬指に相手の腕を乗せる。
・地が蒲鉾の軌跡

【突き 表技 側面入身投げ】
・初動
 ・守備的騙し(ディフェンシブ・フェイント):先に線身にて紙一重で避けておく。
・伸びてくる突きに対して、手刀を相手の腕の上で相手側外側へ斜めに差し入れる。
・流しで、への字にて、前腕同士が絡み合う。
・相手の突きが天に向かう。
・相手の近い胸だけを移動する。
 ・相手の腰が入ったり、全身を投げるのではない。
・相手の肩の付け根をへこます。
・相手のアゴをいじる。
・軽い入身で、相手を骨抜きにしてから投げる。

【突き 表技 肩固め入身投げ】
・上記の側面入身投げの途中で転体して、手刀は相手の腕の下から肩固めのように相手の首に巻き付く。



 呼吸投げ(攻め重視)と入身投げ(守り重視)は、『基点の技』と位置付けており、多くのバリエーションを教えています。

 次回は、前半に復習も兼ねて呼吸投げと入身投げを、後半に一教押し倒しと小手返しを稽古します。当道場において、技の四本柱です。
 
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