ガレコレ [Garage Collection]
2022年9月1日(木)
同行二人[どうぎょうににん] #■合気道
 四国霊場八十八カ所『巡礼』において、例え一人旅でも、常にお大師さま(弘法大師さま)と『二人連れ』と言われています。



 自分は、高知県に移住した2000年1月から道場を開設するまでの7年間、ほとんど『一人稽古』でした。

 体捌き(単独動作)、剣や杖の素振りや型をやってました。技を試行錯誤するときは、師範に掛けてもらったときを思い出したり、師範ならどうされるだろうと想像したものです。

 「一人稽古では、実は師範と稽古していたんだなあ。」としみじみ言うと、一番弟子から「何格好付けてるんですか。偉い人は皆んなそんなこと言ってますよ。」と小馬鹿にされてしまいました。

 自分もそう思ったのは、つい最近のことで、LINEで先輩とやり取りしていてです。修行段階として『守破離』の破を意識して、独自に技術を積み上げてきたつもりでしたが、核に師範がおられたことが救いだったのですね。

 師範の足元にも及びませんが、技が軽くなったことは、一人稽古の7年間は無駄ではなく、むしろかけがえの無い微笑ましい時間だったと思えます。再び、幾人かの道場生たちと手合わせできて、楽しんでいます。
 
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