ガレコレ [Garage Collection]
2022年7月19日(火)
『半分』と『斜め』 #■合気道
 今の自分の合気道の本質を語るとするならば、『斜め』と『半分』の2つを挙げます。



 高校の部活でバスケットボールをやっていました。監督からは「守りでしっかりやって、攻めで休め」と言われました。理解していても、若者にはできないんですよね。これも半分の極意です。

 よく言われることですが、陸上の三段跳びのポップ・ステップ・ジャンプでは、ジャンプの為にステップはあえて流します。

 自分の得点源は速攻しかなく、ハーフコート内でパスをもらえば、ワンドリブルでシュートに繋げられました。最後の上へのジャンプのために、その前の歩幅をめい一杯広げて体を起こし、ゴールリングにできるだけ近くで、小股で軽く飛び、空中で少し捻りを入れる独特なレイアップシュートで、皆んなからは外したと思われがちでしたが、ほとんど決めていました。かつ、相手にファールをよく取らせてました。中学新人戦の最初も、高校北信越大会の最後も、偶然にこのシュートだったので、思い入れがあります。ジャンプ力と体の柔らかさがあってのことでしたが、動作の強弱には意味があるということで、強強強では届かないものです。

 オールコートプレスゾーンという、当時としては未開拓の守りが、強みでした。ボールを持った相手を二人がかりで潰しに行くのですが、ボールカットまたは時間切れを狙うものです。正面に構えて全方向を潰しては、ボールがどこに行くのか読めません。斜に構えて、ワザと通り道を作ります。

 富山県で優勝できなかったけど、一度も県ベスト4から落ちたことはなかったのは、頭も使ってやっていたからだと、つくづく思います。



 『半分』は感覚的な尺度で、50%を意味するものではありません。全力でぶつかっていけば、力比べなります。半分の力で繋げていくことで、相手の能力を半減させて、技を掛けます。



 『斜め』も感覚的な尺度で、45度を意味するものではありません。相手が山の尾根ではなく、どちらかの斜面にいるかが大切で、どちらに転ぶか相手次第では、詰将棋になりません。
 
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