ガレコレ [Garage Collection]
2021年7月21日(水)
そもそも、統計には、標準化という作業が必要 #医療
 日々、コロナ禍での生活スタイルが変化しています。

 「重症化しやすい高年齢の方々において、ワクチン接種により感染が抑えられています」という表現は正しくありません。日本では、ワクチン接種したからといって、大手を振って活動しようとする高年齢の方々は少ないと推測します。

 感染は生活スタイルによるところが大きく、酒を伴う外食を控えられたら、感染リスクが低くなると言われるのであれば、高齢者の方々はそれを実践されています。一方、若者は我慢の限界といったところでしょう。

 ワクチン接種が、感染抑制に働いているのは事実で、年代別の感染率に影響しているのも理解できます。一方、身近に感染者が出た方々は、生活スタイルが一変したと思います。感染後の回復者、ワクチン接種者、ワクチン未接種者、ワクチン非接種者、子ども、いずれの方々も、コロナ禍が長期化して、生活スタイルが変化してきています。

 また、コロナウイルスも、変異を繰り返しています。

 すでに、統計における標準化は難しくなってきています。ビックデータとAIにも助けてもらいながら、人間の想像力無しでは突破できません。今後、ワクチン接種者の感染に注目して分析を進めることが重要になってきます。

 ワクチンが効果を発揮している間に、感染を収束させる努力をしなければ、元の木阿弥です。確かに、人類は、mRNAワクチンという強力な武器を得ました。しかし、ワクチンは、あくまでも時間稼ぎであることを認識しなければいけません。それ以上に、免疫に潜む落とし穴に嵌らないことを祈ります。
 
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