ガレコレ [Garage Collection]
2021年7月7日(水)
片手持ち一教表押し倒し #■合気道
 先週から、久しぶりに『片手持ち一教表押し倒し』を練習しています。

 一教として、押し倒し、引き倒し、中間型を教えています。中間型は、言わば『押し投げ』です。師範から直伝の一教で、大学の部活で練習し続けてきたもので、自分も好きな得意技です。相手を投げ飛ばすので、広い場所が必要で、相手が回転受身を修得していないと、練習できません。

 現時点では『押し倒し』のみを教えており、一般的な合気道の技と同じです。

 とは言え、デルコさんはセンスがいいので、初心者ながら、レベル4ぐらいから教えています。ほとんど本当の技です。レベル1から教えていた時期もありましたが、下手な癖が付いてしまい、レベルアップが難しくなると気付かされました。難しく感じても、最初が肝心ということです。合気道は、感覚の武道でもあるので、嘘に近い型稽古しても、合気道とは呼べません。

 ただ、若者には、これからもずっと合気道を研究していくとして、必要最低限の本質(前提)を教えた上で、レベル1から練習してもらうことは、意味のあることだと考えます。

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[前提1]相手の肘の軌跡が目安になります。相手の腕だけ移動するのではなく、肩・体(心臓)・頭・足の動きに繋げます。相手の腰に繋げると重くなるので、外します。

[前提2]肩の可動域は、体の側面で回るのではなく、プロペラ機のように前面で回ります。

[前提3]重さで崩します。相手の腕と自分の腕が重なれば、それらの重さは相当なものになります。手刀を通じて、自分の体の崩れの重さを伝えれば、相手を十分に崩すことができます。重さと重力は少し異なるのですが、当面は『重さ=重力』として練習しても差し支えありません。

①相手の肘を押っ付けます。相手の上腕で、相手の眼を覆います。
②相手の腕と自分の腕の重さで、相手をお辞儀させていきます。
③相手の腕を開いていき、相手の体と相手の腕でへの字を作ります。
④極めていく相手の腕と反対側の相手の頭部を移動させるイメージで、斜め前に進みます。
⑤相手の腕と体が同じ面になったときに、相手の肘を極めます。
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 関節技的に「肘を反す」とよく言っていましたが、合気道的には誤りです。肩が回しにくいのに回そうとすれば、力が必要になります。ある程度力が必要と言ってしまうのは、知恵の輪を解けない者の言い草です。
 
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by Network Communication Note