ガレコレ [Garage Collection]
2020年8月8日(土)
合気道の特徴3つ ■合気道
 空手経験者に合気道を説明するにあたり、合気道の特徴を3つ挙げました。技の型ではありませんが、あくまでも物理的な要素です。これら3つで、合気柔術レベルの不可思議の半分は説明できます。今の練習量では、これらを練習できるレベルに達すれば、御の字だと思っています。

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①相手の肘が触れる間合い。
②相手も自分も微重力空間にいざなう。
③相手の重心を常識と反対側にする。
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 戦いの流れ各所で、どう戦っているか感じて下さい。


【相手の肘が触れる間合い】

・接触までの初動。
・相手の二の腕(上腕)分、間合いを稼げる。
・肘の可動範囲は狭く、見えて、予測も立つ。
・肘の速度は、手先の速度の半分以下。
・相手の肘を弾いては次の攻撃に移られ、掴んでは切られてしまう。相手が取るに足らない攻撃とすら思わない『触れ』が重要である。
・相手の肘の少しのずらしで、相手の手先が大きくずれる。
・相手の肘を、自分の体を除ける押し台にする。(攻防一体)
・相手の肘への働きかけで、相手の上体を取る。(上澄みを掬う)
・相手の出足を止めるには、相手の片足を釘付けにするのではなく、相手の心臓の片表面を止める。


【相手も自分も微重力空間にいざなう】

・接触直後の初動。
・相手も自分も、地から浮くという感覚。
・自分は姿勢を保ち、相手だけ崩すという考え方を捨てる。
・自分もしっかり崩すと、相手は攻撃対象を見失う。
・間合いが保てて、相手と繋がりやすい。
・微重力空間で日頃練習しており、相手より慣れている。


【相手の重心を反対側にする】

・とどめの段階。
・投げる方向と相手の重心の足を一致させない。
・相手がバランスを取るために浮かせたい足を、浮かさせないようにして、地から剥がす。


 自分は、性格もあって殴る蹴るは得意ではありません。もちろん、若い頃にくらべて、パワーやスピードは1/3に衰えたと感じており、殴る蹴るで戦えるとは思っていません。柔道やレスリングのような組み技も、年老いた体では辛いですねえ。手を抜く訳ではありませんが、老体に近づいた自分にとって、皮肉にも、合気道で戦う意義が大きくなってきました。

 ③は、命のとどめに繋がるので、これまで『陰の奥義』と位置付けて、非公開として練習でも説明はしてきませんでした。しかし、最後の最後に相手に逃げられてしまい、すっきりしない状況を多々目にすることになり、時期が来たと判断して、今年3月から公開にしました。新型コロナウイルスの影響で、一番弟子と二人だけで練習する時間が長くなったのもあります。

 ③の原理に気付いたのは、学生時代に、故師範の『一教表中間型』『側面入身投げ』からでした。逃げようにも、逃げられませんでした。物になったのは、それから10年も経ってのことです。自分は、これらに加えて、『呼吸投げ』『合気入身投げ』『小手投げ』『四方投げ』で教えています。

 合気道が合気道たる所以を教えなければ、合気道場を開く意義が無いと考えています。どこの合気道場でも、自分が『陽の奥義』と位置付けていることを、入門初期から、当たり前のように教えてもらえます。これは、他の武道では無いことです。しかし、この重要性に気付かず、合気道は使い物になるのかとの思いから、続かないのも事実です。常識の殻をかなり砕いてあげないといけないようです。


P.S.
 
上記とは別に、『気』はあるのか、『気』とは何ぞや、『気』を操れるのか、という重要課題があります。最近はこのレベルでの練習はしていないので、時期が来たれば、論じたいと思います。
 
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