ガレコレ [Garage Collection]
2020年4月15日(水)
初動 #■合気道
 初動を疎かにしては、技に入ることも叶いません。

 初動と技を分離して教えていますが、初動だけの練習では、分かりにくいようです。大技ではなく、呼吸投げに近い小技を初動にくっ付けてみると、ピタッと調子が良くなるようです。

 初動の要素は数種類あって、すべての要素を、攻防一体である一連の動作で実現させます。

①相手に躊躇させる。(相手のテリトリーに深入りしない。)
 ・盲点立ち
 ・六線
 ・影踏み
 ・てがう
②相手の攻撃の途中で制する。(攻撃を出し切ってからでは遅い。)
 ・肘触れ
③相手に浮いたと感じさせる。(引っ張らない。落とさない。)
 ・肘触れ
 ・山越え
④相手の攻撃を収束させる。(跳ね除けない。)
 ・への字
⑤相手に捻じれたと感じさせる。(捻らない。)
 ・への字
 ・1/4軸
 ・脈取り
⑥自分を除ける。(躱すのではない。)
 ・柳
 ・浮身
⑦相手を自分の居たところに嵌める。(振り回すのではない。)
 ・井戸
 ・上澄み
⑧初動の最後に相手に寄る。(ぶち当たるのではない。)
 ・入身
 ・逆重心

 初動のイメージは、ガツンではなく、ペチョン→ギュンの二段階で相手にくっ付きます。二動作が対となって、流れをつくっていきます。

 初動を『流し』と呼んで教えていますが、型だけでは物足りません。形を真似てみて、何回かに1回のちょっと良かった感触が糸口です。何をやっているか理解して、要素が満ちて、初動が活きてきます。
 
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