ガレコレ [Garage Collection]
2020年1月22日(水)
[基本]運動ではなく闘争の術 #■合気道
 手足を伸ばして大きく捌くことは良いことなのですが、ときに勘違いを生んでしまいます。

 その1つは、相手の全体に力を掛けてしまうこと。合気道の妙は、相手の体を分割して、効率よく力を伝えるところにあります。そして、相手の右側に触れているのに、相手の左側にも触れている効果を、手刀で生み出します。

 また、相手の右側面にいるのに、相手の左側まで巻き込もうと手刀を迂闊に伸ばし過ぎると、相手に腕を持っていかれます。防御から攻撃に転じたはずが、逆に窮地に追いやられてしまいます。運動ならそれでいいですが、闘争の術の視点からみれば、何を練習しているのか皆目不明な動きです。

 『合気押し』という練習方法を創設しましたが、術ではなく理論で、使おうとすれば柔術の類になります。相手の体にこのような力が掛かっているように相手が感じると、相手が同じように反応するというのを練習して下さい。
 
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