ガレコレ [Garage Collection]
2020年1月17日(金)
[基本]重さを利用する:相手を俯かせる #■合気道
 相手と自分の腕や体の重さを利用して、相手を崩したり倒したり投げたりします。

 頭の重さは、体重の約10%と言われていますので、その人が使うボーリング球ぐらいとイメージすればいいですね。頭の重さを活用しないのは、勿体ない話です。

 丁度いい案件が出てきました。新徳くんと座して『しの字掛け』を練習していたところ、手刀が低い位置でも掛けれますよねと言うので、じゃあ掛けてみろとやらせましたが、上手くいきません。

 この場合は、しの字には成りませんが、相手の低い手から高い手に寄せて、高い手を真下に落とします。この時に、相手は俯くことになり、相手の頭の重さで相手が崩れていくという訳です。

 立ち技で、これをやってみます。サッと沈むために、自分の頭の重さを利用します。膝を折るのではなく、自分の膝に自分の体を乗せるようにしゃがみます。手刀は、指先を真下にして落とします。相手の腰に入ることなく、相手の頭を下に持ってきます。

 新徳くんは、制限を掛けた基準的な動きから解き放っても良い頃合いなので、教えました。故師範が、好んで返し技にも使っていた動作です。動きを真似しただけでは、上手くいきません。相手の頭の重さ、自分の頭の重さ、手刀の方向が、相手の崩しを作ります。

 形を覚える練習ではなく、要点を探る練習をしましょう。
 
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