2020年1月10日(金)
［基準］［技］一教表 押し倒し、一教裏 引き倒し #■合気道

　技の型は、基本ではなく、基準と考えています。

　一教は、表裏共に「相手の肩の方向に攻める」と教えられるでしょう。「相手の肩を攻める」のではありません。肩を攻めては、かなりの力技になります。言葉で伝えたとき、誤解されることが多々あります。

　「相手の肩の方向」と言っても漠然としています。「相手の肘が上がる方向」と説明があっても、よく分かりません。

　当道場では、「相手の腕で目隠しをする」と教えています。詳細には、相手の前腕を、その腕と反対側の眼に付けるように攻めます。眼に掛からないと、上下に関わらず抜けます。同じ側の眼では、まだぶつかります。反対側の眼を過ぎると、抜けてしまいます。反対側の眼が、丁度良さそうな目安となっています。

　技の型を『基本』ではなく『基準』としている理由は、ここにあります。攻防の狙いが異なれば、型も異なります。

　また、肩とあるので、相手の肩を回さなければいけないと、勝手に思い込んでしまいます。相手の肩を回すのではなく、相手の腕の出し入れに伴い、自然と回っているのです。