2019年12月9日(月)
［基本］180度転体 #■合気道

　180度転体は、後ろに振り向き、半身を切り替える動作です。

　手刀を振りかぶって、後ろに向いて、手刀を振り下ろすだけです。しかし、この動作を突き詰めると、合気道の基本が見えてきます。

　手刀を振り回すのが、この動作の目的ではありません。というよりも、手刀は振り回しません。手刀は、指先で方向を示し、傾きで空間を歪めるように使います。

　体の開きが肝心です。単純に言えば、肩が開いていくのです。半身の重心は前足側にあるので、位置が変わらなくても重心は移動させます。

　感覚の練習方法としては、バレーボール程の球を半身の後ろの肩に乗せて、この球が落ちていくときに、肩が押し開かれるのを体感して下さい。

　軸をつくり、軸で回しながら、軸を移動させます。軸を移動させるところに、合気道の本質があります。