ガレコレ [Garage Collection]
2019年8月26日(月)
手刀の反し[てがたなのかえし] #■合気道
 手刀の反しは、自然に任せるのが理想です。

 強い手刀で捌くとき、手刀の軸は薬指のライン(薬指~腕1/4軸下部外側~)であり、この軸で回転し、この軸を移動させます。手刀の反しを、物理的に述べるならば、そうなります。

 今回、手刀の反しを、自然に出来るように練習してみました。

 脚を揃えて腰幅に開き、腕を正面に脇までの高さまで挙げ、手の平を天にして、薬指のラインを意識します。一度、手の平をめい一杯開き、力を抜いて蕾の手刀になります。肘の力を抜いてから、腕を降ろしていきます。この動きは、膝カックンのように、肘の裏側を軽く叩いてもらうと分かります。最後は、「気をつけ」のように、体の側面に腕を収めて、五指の手刀に戻します。

 普通に、腕を正面に挙げて降り下ろしただけでは、手刀の反しにはなりません。『手の平を天』『薬指のライン』『肘抜き』『気をつけ』の4点をきちんと行うと、手刀の反しになります。

 『手の平を天』から『気をつけ』までで、手刀は90度回転しています。

 『肘抜き』により、相手への力の伝達がスムーズになります。包丁で刺身の柵を引き切りするのと同じです。柵への乗せ方、角度が大事です。決して、押し切るのではなく、向こうから切り進めるのでもありません。肘抜き無しの振り子では、押し切ったのと同じ力が働いてしまいます。

 これに、運足を加えます。片手で行い、腕を挙げる側の足を半歩進め、腕を降ろすときに、元の位置に戻します。これが出来たら、腕を降ろすときに、腰を開き、足を半歩下げます。実は、これだけで『しの字投げ』になっています。


P.S.
 
ゆずFeS5(秋)では、座してしの字投げ(本当に投げる)と伴に、上記を教えます。立ってしの字投げの単独動作です。
 
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