ガレコレ [Garage Collection]
2019年8月21日(水)
手刀で触れる #■合気道
 合気道では、手刀を「しゅとう」と呼ばず、「てがたな」と呼びます。手刀は、小手先の『小刀』ではなく、心臓の表面から肩甲骨、脇、二の腕、肘、前腕、手首、手、薬指と繋がる帯状の『太刀』です。

 小指球を刃[やいば]と見立てて、相手を打ったり斬ったりすることもありますが、合気道の本質ではありません。手の平側、甲側を太刀の側面である鎬[しのぎ]と見立てて、これで相手の太刀を制することに、合気道の本質を見出しています。

 相手の太刀の上に自分の太刀を寝かせて、押さえつけるだけでは不十分で、ずり押さえます。相手の骨に垂直に当たる力は、相手の筋力を呼んでしまいます。表面を擦って動かすことが重要なのです。

 手刀で直接触れることのできる表面とは、皮膚ということになります。間接的に、心臓の表面に触れることを、心臓に効かすと表現しています。
 
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