ガレコレ [Garage Collection]
2019年8月21日(水)
側面入身投げ #■合気道
 久しぶりに、『側面入身投げ』の練習をした。最近は、『しの字投げ』に集中していたが、お盆明けということもあり、切り替えてみた。直突きで行い、後ろ受け身を少しとってもらった。

側面入身投げ
①山越え→②飛び込み→③解放→④留め→⑤開き
※①の後半と②の前半は、半分重なる。

固定と解放では
①固定→②固定→③解放→④固定→⑤解放

三段跳びに例えると
①ホップ→②③ステップ→④⑤ジャンプ


①山越え

 相手が右直突きを出し切る前に、相手の右肘の前腕側を下から右手刀で触れて、右手刀が潰れながら相手の右肘に溶け込む。

 右手刀が、相手の右腕の上を越して、相手の突きを押し流し、同時に、相手の右腕を壁にして自分の体を突きの軌道から外す(浮身)。難しければ、省略する。


②飛び込み

 左手刀が、相手の右二の腕を越して乗る。ちょうど、相手の手前の空間に飛び込むような形になる。相手は、心臓から上(上澄み)が取られる。


③解放

 相手の右腕の重しになっている両手刀を開放する。相手の体が戻る。ここでは、左手刀が相手に当たるぐらいにして、相手に力を掛け過ぎない。


④留め

 相手の右脇の胸側を、左手刀の肘の二の腕側を当て、相手の体の遊びを無くす。

 扉にある2つの蝶番に例えると、扉がぐらぐらするので、上の蝶番の位置をまず合わせた感じである。詳細には、上の蝶番は位置が合っているけどネジが緩んでおり、下の蝶番はネジが緩んでいて位置も狂っている。ここで押し込み過ぎては、扉の位置が狂い、次に扉が開かなくなってしう。


⑤開き

 左手刀の前腕が、相手の顎を押さえるように霞めて、相手の喉に入り、半歩進む。難しければ、左手刀を直接相手の喉に入れるだけで良い。投げる時に、相手の右足脹脛に自分の左足脛が当たる位置におり、相手の体が後ろに傾いた状態で、左手刀と左足に挟まれている。少し進みながら、少し腰を左に切って、相手を投げる。相手は、天から見て反時計回りに落ちる。

 壊れた扉を押し開けたら、上の蝶番が壊れて、扉が開きながら落ち始めて、次に下の蝶番も壊れて、扉の下部が跳ね上がり、扉は天から見て反時計回りに落ちるということである。


 なお、運足は手刀に従い、手刀は心臓に従う。次回は、運足を述べてみよう。


P.S. 側面入身投げは、自分が最も研究した技で、得意としている。自分は身長175cmであるが、190cmまでは相手の腕の上を山越えするやり方でできる。体格差があり過ぎる場合、小さい人が相手の腕の下に潜り込むやり方もある。自分にとってはかなり特殊なのだが、半身半立ちで、仮想的に小さくなって教えたりしている。「先生、腕が長い」とぼやかれるが。。。
 
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