ガレコレ [Garage Collection]
2019年6月27日(木)
後頭部を地面に打つということ(脳震盪) #■合気道
 受け身が初めからできる人はいません。確かな理論の元、練習を繰り返して身に付くものです。

 夏の間に初心者たちが受け身できるよう、いよいよ指導を開始しました。

 しかし、先の練習日で、自分が初心者に対して小手返しを掛けたところ、尻餅を付いて姿勢が維持できたと思って手を離したところ、勢い余って後頭部を地面に打ち付けてしまいました。今のところ、初心者は受け身無しで行うと豪語しているのに、明らかなミスでした。

 ボーとするということで、脳震盪を起こしています。当日の練習は、休み休みで見学ということにしてもらいました。

 後頭部を打つと、気持ち悪いというより「自分は何でここにいるんだろう」と記憶が支離滅裂になることを、自分も何度も経験しています。学生の頃は、そんな状態に陥っても、気合または騙し騙しで練習を続けていたものです。危ない状態ですね。普通に戻るにも、日単位掛かる場合もありました、

 一般の人は、転んで擦り傷を負うことはあっても、大怪我からは縁遠いものです。それでも、多くの人が、年老いて、転倒し、致命傷に結び付くものです。

 武術やスポーツや作業に、怪我は付き物です。身をもって知る人が大勢おられることでしょう。

 自分は、若い時に、右膝を痛めて、右手首を骨折し、右足親指は外反母趾になり、左手親指の腱を断裂し、腰痛は慢性化しました。近年では、左手小指の関節を脱臼して、農作業で右肘を痛めました。

 左手親指の腱の断裂は、診療中に「力を入れて」と言われて不意になったもので、目の前が緑色の砂嵐になりました。付添無しで一人、壁を伝ってトイレに行って吐いて、カラーに戻りました。大怪我をした人は、少なからず同様な経験があるのではないでしょうか。

 人間、痛い目に遭って、初めて分かることが多いものです。

 受け身の練習では、頭を打たない、肩・背骨・腰の強打を回避する、関節に掛かる力を逃がすことが、如何に重要か、肝に据えて行いましょう。

 最近、初心者の方々のご要望を受けて、柔軟や体力づくりに力を注いでいます。おかげで、自分自身の怪我の克服にも繋がっています。これらの要素は、受け身にも必要不可欠です。理論だけでは、片手落ちということです。柔軟や体力づくりの手法にも、手応えを感じているこの頃です。
 
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