ガレコレ [Garage Collection]
2019年6月15日(土)
合気上げ #■合気道
 合気上げは、座して相手に両腕を掴ませて、相手を浮かす動作を経由して、相手を倒します。その際に、手解き掛け、S字リンクが重要となります。

 相手の手首を極めるようにして持ち上げたり、相手の背後に突き押すのは、練習目的に沿いませんので、身になりません。

 持たれる手首の位置を、ある程度の高さを維持することを心掛けて下さい。押さえ込まれた低い位置から始める場合は、相手の体と自分の手刀の先が平行になるようにして、無重力空間的高さを生み出します。


【手解き掛け】

 まず、『手解き』ですが、相手が手首を掴んできたところを、相手の親指を攻めて、掴みを外します。相手の親指の骨を、まともに垂直に切るのではなく、相手の親指の外側を、手首が滑っていくようにして抜きます。

 『手解き掛け』は、手解きで相手の掴みを緩めて、相手が掴めるも力が入らず、かつ、手が離れない状態にしてから、技を掛けることを意味しています。流派によっては『抜き』と呼ばれています。

 手解き中、相手の親指の基節骨に手首が掛かった時点で、手解きを止め、手首を少し自然落下させる動作で、相手の掴みを親指と人差し指の輪に変えて、相手の手の平と自分の手首の間に空洞を作ります。手首の移動は、小さな直角三角形になっています。

--
 自分/↓相手
--

 相手の手の平の空洞が遊びになり、この空洞を潰してS字リンクに移行します。


【S字リンク】

 手解き掛けから、両手刀を天地に分けて、天地投げのように相手を倒します。

 基本的に、地が動き出してから天が動き始めます。同時に動いては、スピード勝負になってしまいます。天も地も、相手と自分の腕はS字で繋がっており、相手の肩をしゃくっています。相手の肘を相手の背面に押し込むのではなく、相手の肘は相手の腹側にあります。相手を操り人形のようにしています。
 
お問い合わせ


by Network Communication Note