ガレコレ [Garage Collection]
2019年2月23日(土)
相手は、技を予測し、投げる前に受身をとっている #■合気道
 合気道の演武・練習をみていると、相手が飛んでくれているように見えます。本来は、相手が崩れた時点で、技を解き、相手が受け身で逃げれるようにするのでしょう。

 大学時代、先輩から技を掛けられても、掛かったという感覚には程遠いものでした。自分も後輩からそう思われていたことでしょう。故師範が「合気柔術を練習しなさい」と言われたことを履き違えて、柔術をやっていました。

 先輩からは「相手の技が極まるまで、大人しく技に掛かってやれ」と言われたもので、自分もそう教えてきました。ここに、問題を二分するポイントがあります。

 当道場では、技が掛かるという感覚を伝えるべく、相手の攻撃・姿勢にどうのこうの言うことは止めています。結果、相手が想定通りの動きになることは難しくなります。こう攻めたから、こう崩れるという形で教えるやり方は、出来なくなります。

 つまり、こうあるべきという形に合わせる練習は、特に合気道には向いていません。理想の形はあるにせよ、相手が崩れているかどうかが大切です。

 後ろ足を45度に捌くと言った時に、語弊が生じます。実際は、相手と自分の体格差や動きにより、浅く捌いたり、深く捌いたりする必要があります。何をやっているか理解して下さい。攻防一体の動きの中で、相手が浮く、自分が守られるなど、効果を主眼においてみて下さい。

 当道場では、形を教えていないかと言えば、そうではありません。しかし、形というより、手順・タイミング・手刀の使い方と言ったものです。

 一番弟子は、術が効いていなかったり、技が掛かっていなかったりすると、絶対に倒れてくれません。こちらも、そう手を抜くことができません。これが、当たり前であってほしいです。まあ、それでも、相手の攻撃は30%にも満たず、それ以上でやると怪我が絶えなくなりますので、あしからず。


P.S. 新規メンバーは、受け身を取れるだけの体力と柔軟性がないので、受け身の練習を後回しにしています。まだ、地べたでゴロゴロするだけです。なので、技が掛かった瞬間に、こちらも早めに手を緩め、相手にはしがみ付いて貰っています。このやり方が、お互いの練習になっているようです。
 
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